hamasan さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
サイバーパンクの金字塔
「攻殻機動隊」シリーズの第一作。
攻殻機動隊には大きく分けて二つの流れがあり、それは劇場版の「本作→イノセンス」(押井守)とTVアニメシリーズの「SAC→GIG→SSS」(神山健治)である。(残りは原作とARISE)
分かりやすいのはTVアニメだが、劇場版とストーリーが繋がっているわけでもないので別にこちらから見ても構わない。
本作はこれといってストーリーがあるわけでもなく、どちらかと言うとサイバーパンクそのものをアニメーションフィルムとしてまとめた感じ。
公安6課の登場あたりから微妙にややこしくなるが、英名のGHOST IN THE SHELLを意識しつつ、テーマである「電脳化が発達した世界におけるアイデンティティの確立」を見失わずにいればだいたい理解できる。
気分としてはブレードランナーから娯楽部分を削ぎ落としたものを観た感じ。その代わりエンターテイメント性は隆盛を極めていた2Dアニメの美麗な作画によって支えられていて、いちおう流し見するだけで一定の満足感は得られると思う。