きつね丸 さんの感想・評価
1.3
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 2.5
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
ザ・ラノベ(悪い意味で)
劣等生とか言って主人公のハードルを下げてきたかと思えば、「実は魔法が使えないだけで無敵なんです!」
ってオチ。
ずっと武道(?)をやってきた設定で、小生意気な魔法科優等生を成敗しちゃったり…
本来ならここはスカッとカタルシスに溢れるシーンなんでしょうけど、正直「痛いだけ」にしか見えなかったですね。
というのも、この主人公以外に対しては絶大な効力を発揮するんですよ、作中の魔法って。
でも何故か、主人公だけには都合よく弱体化されるんです(笑
主人公の意味不明な力量設定のせいで、作中のウェイトを大きく占める魔法の存在自体が薄っぺらく感じられます。
あと主人公のポジションが一番気持ち悪かったポイントかなと。
無個性で存在が嫌味でしか無いような主人公に、周囲のみんながただ「スゲースゲー」言うだけ。
言論統制でもされてるの?って言いたくなる。
これがシティーハンターの冴羽リョウだったら、スケベが元で株を落とすポイントがあるし、
金田一に出てくる明智警視だったら「存在が嫌味だ」と的確なツッコミをするポジションの同僚がいます。
この作品の場合は
1 周囲の人間が、ひたすら主人公を崇め奉る
2 主人公に歯向かって悲惨な末路をたどるか
その二択。
全てが主人公に都合の良い設定だけ。
主人公以外は常に“生か死か”を突きつけられているようなもんで、崇めれば作中良いポジションに付けて、歯向かえば死。
病的…というか、ある意味宗教のような作品でした。