どらむろ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
スマホで召喚したモンスターと一緒にバトルする系。1話辺り10分程で観易いです。
スマートフォンでプレイするゲームが原作のWebアニメです。
8~10分×51話、『YouTube』で無料配信されてます。
内容的には、デジモンみたいに召喚モンスターと少年少女が一緒に戦う系ですが、ライトでコミカル寄りの作風や、配信時間的に観易い感じ。
※原作ゲーム未プレイ。
レビューは1期(1~14話)2期(15~51話)まで纏めて書きます。
外伝?の「マーメイド・ラプソディ」は別途記述の予定。(速水奨ファン的に外せない)
2016年12月10日劇場版の『モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ』公開されています。(こちらは未見)
{netabare}『物語』
主人公の焔レン (ほむら・れん)は故郷の街に帰ってきたが、彼には昔の記憶が無く…
スマートフォンで召喚するモンスターで対戦する「モンスターストライク」(通称モンストバトル)が流行っている世界観。
物語はクラスメイトの少女・水澤葵に誘われてモンストのチーム集めに奔走したり、レンの失われた記憶の秘密…から、モンストを使った何者かの陰謀と対決していく流れ…
序盤~前半は割とコミカルな作風、学園物っぽいような、そうでもないような、奇妙なノリ。
相棒のオラゴンのツッコミが楽しい。
漫画やゲームのパロディーネタ多用するので、知っていると少し面白いです。
(へのつっぱりはいらんですよ、キン肉マン へんじがないただのしかばねのようだ、ドラクエ)等
クールでとっつき難いメガネ男子・影月明の、元チームメイトである春馬との確執など、ヴァンガードみたいな王道スポコン要素をはらむのか…
と思いきや、思考や行動が予測不能な若葉皆実(わかば・みなみ)ちゃんのせいで、よくわからん内に事態が進んでいく…。
12話辺りからバトルがガチに。
召喚→モンスターに指示したり、何かパワー注入して支援したり。
ポケモンよりも、デジモンっぽいです。
本作のモンスターは自律的に戦う一方で、レン達も支援でちゃんと戦っている感あり。
バトルシーンは中々見応えあり、苦戦中に敵の法則見抜く等の工夫や戦術もあったりと良い感じ。
固有結界めいた軍勢召喚がファンシーな技(葵ちゃんの主力モンスターのナポレオンちゃん)もあり、エンタメ的に飽きさせないです。
ここが本作の特長で、バトルが見ていて楽しい。
以降、全般にコミカルで過度にシリアスになり過ぎず、派手にバトルしつつも笑える展開多い。
「昨日の敵は今日の友」少年漫画の王道的な展開の連続、コミカル路線故にさほど熱さはないものの、やはり王道は良いものです。
人間よりも、主導権があった強敵モンスターが「昨日の敵は今日の友」してくれる方が熱い。
明と春馬の友情や、春馬チームの絆、レンチームの結束などはきちんと描かれ、激戦を通しての王道的な展開は良いです。
全般的に、人間の悪意は希薄な作風。
闘神というモンスターが人間暴走させる、悪モンスターは黒幕と言うよりも自然災害的な感じ、勧善懲悪的なドラマはあまり深みが無いのは良し悪しあり。
一応、春馬父の切実な目的と、春馬とのドラマは盛り上がる…ところを結局闘神に飲まれちゃって中途半端な感じに。
テンポ良い一方、ドラマはやや単調で掘り下げが薄い面も。
…そこら辺はキャラクターの個性とノリで飽きさせずに見せる感じ。
51話もある割には意外と日常回やラブコメの波動が少なく、終始バトルしていた感じですが、それでも個別回で重いエピソード無くとも、いつの間にか独特の関係性が構築されている雰囲気が本作の持ち味かも。
(レンが葵と皆実とダブルデート?回も、コメディーですし…)
1話10分弱とはいえ全51話もある割には、楽しく視聴出来ました。
※外伝や劇場版とも合わせて、キャラの掘り下げを見れば、評価上がりそうです。
『作画』
モンストバトルが派手で見応えあり。
とりあえず、見ているだけで引き込まれます。
キャラデザは萌える美少女絵ではないものの、可愛さと魅力を感じる。
『声優』
レンは小林裕介さん、王道な主人公もバッチリです。
オラゴンのコミカルな感じを福島潤さんが好演。
葵ちゃんのLynnさんのボーイッシュな感じ良し、最弱無敗のバハムートのリーシャ様ですな。
皆実ちゃんの木村珠莉さんの奔放な感じも独特、ミカグラ学園の一宮エルナ寄りでしょうか。
その他声優陣は豪華、子安武人さんや石田彰さんはいかにもなイメージ通りでした。
『音楽』
EDはスタイリッシュな感じ。
『キャラ』
人間モンスター敵味方問わず個性派多く、あまり特定の掘り下げエピソード無しでも、何となくのノリでバトルしたりチームになっていく感じ。
レンは熱血とお気楽のバランス良い主人公、肝心な場面では敵の法則見抜いたり、友情や不屈さなど申し分なし。
オラゴンの人間界知識とツッコミ楽しい。終盤のシーンは少し涙腺が…
快活で普通の女の子らしかった葵ちゃん可愛いです。
テンプレな萌え美少女からは外れる、いそうでいないタイプ。
スク水萌え的にかなりヒットです。
不思議少女皆実ちゃんは面白い子でした。オラゴンと彼女のお陰でシリアス緩和される♪
…何となく、プリパラのあじみ先生っぽい。あじみ先生よりは遥かにマシですけどw
レンの指示に全く打ち合わせしてないのに即座に応じるシーンはかっこいい。
「ありえない」が口癖の眼鏡ツンデレ・明はもう1人の主人公だった。
作風によっては彼の方が主人公らしい。
四天王や春馬の仲間たちも個性派揃い、彼らのパーソナリティーだけでも面白い&最低限のドラマを見せてくれる。
計算して鼻血出す一ノ瀬志乃かわいい&面白い。
春馬とのラブコメの波動をもっと見たかった。
モンスターも個別の人格あり、葵ちゃんの主力のナポレオンちゃん一番かわいかった。
「予の辞書に不可能は無い♪」かわいい。
敵モンスターも濃い奴ら多いです。{/netabare}