セメント さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
いっぺん、死んでみる?
闇に惑いし哀れな影よ、人を傷つけ貶めて、罪に溺れし業の魂。
<物語>
なんてものを見せるんだ!
まぁ地獄通信なんて人類に過ぎた代物を手にして、こうなる未来は予想が付きましたが。
憎しみが憎しみを呼ぶ負の連鎖から抜け出せない様子が見ていて居た堪れなかったですね。
それにしてもよくもまぁ次から次へと後味の悪い話を思いつくものだと感心します。
大体どこのエピソードを切り取って見ても語るに事欠きませんね、出来ることなら一話一話拾いたいくらいです。
一ちゃんも出てこないので失速しないかと心配していたのですが、杞憂に終わったようで何よりです。
<作画>
作画は前作と変わらずですね。
"冥土カフェ"ってのが放送前にPR企画として渋谷パルコに期間限定でオープンしてたんですよね。
冥土とメイドが掛けてあるのも面白いんですが、キャラを模した和装の店員が"地獄へようこそ"と出迎えてくれるコンセプトカフェとしての出来も上々で。
メニューも"泥沼"とか"黒縄"とか禍々しい物ばかり、何日か"地獄少年カフェ"になってメニューも追加されてましたよね。
公式サイトも立ち上がっていて、そこにあるリンクを踏むと、地獄通信を再現したサイトに行きつけます、今はもう失効してるようですが。
<声優>
前作に引き続き、ゲスト声優は豪華です。
<音楽>
OP前作と同じSNoWが歌ってますが、曲は一番合ってない気がしますね。
いや、"今何時が教えて"って歌詞はもしかして、午前0時に地獄通信にアクセス出来ることを歌ってるんですか。
<キャラ>
とにかくきくりが鬱陶し過ぎる、瞳も蜘蛛みたいで気持ち悪いですし。
4話で妻の病気を治すために殺人を犯した若者の話で、骨女をあそこで引き止めなければ!と唇を噛み締めるほど苛立ちましたね。
まぁでも"機械仕掛けの神"ではないですが、きくりが居ることで"最高のバッドエンド"を迎えれていた節はあるので。
それから、2期にて三藁が仲間になった経緯が判明しましたね。
骨女は大方の予想通り江戸時代の遊郭、輪入道が一番古く安土桃山時代の馬車輪ですか。
六道郷の村焼きは輪入道と出会う数十年前とのことなので、ちょうど室町時代後期と合致します。
一目連は刀の付喪神で、賽の河原であいに発見されていましたが、これはいつ頃なんでしょうかね。
一目連か骨女かどちらが先に仲間になったかによるでしょうが、少なくとも刀として使用されてから百年以上経ってるはずなので、骨女より後の説が濃厚ですかね。
前作が非常に綺麗に纏まっていたので、前作と比べると最早パニックホラー染みてきている気もしますが。
これはこれで滅茶苦茶面白いんですよね、卑怯なくらい面白い。
見終えると一気に心が荒みますけど、それでこそ「地獄少女」、ずばり名作です。