STONE さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
後日談としては悪くないが。。。
前後編を含めた感想です。
テレビシリーズの後日談としてはそう悪くなんじゃないかと思う。
特にレドに関してだが、状況的にはガルガンティア船団の一員であっても、自身の心情は
過去の経緯からまだ異邦人といった感じがあったが、本作での終盤でのレドの発言などから、
身も心も同胞になったような気がした。
そういう意味ではレドの物語としてはうまく締められたんじゃないかと思います。
テレビシリーズのレギュラーメンバーは相変わらず元気そうで何よりといった感じだが、
本作はレド、エイミー、リーマの物語という色合いが強いため、ベローズ、リジット、
ピニオンなどのいつものメンバーがちょっと影が薄かったのが残念。
その代わりというわけではないが、結構目立っていた感があったのがラケージで、頼もしく
愛らしい魅力あるキャラになっている。
ただ、後日談としてではなく、「めぐる航路、遥か」という一つの作品として見た場合、
正直なところ今一つパンチに欠けた印象があった。
新たな脅威として登場した陸の勢力も、本作が幻となった2期の序章という位置付けも
あるためか、結局はもやーっとしたままで終わってしまった。
海上生活の環境、文化、風俗の描写などは相変わらず興味深いものがあったが、テレビ
シリーズにおいては人類銀河同盟やヒディアーズなども含めた人類が辿った道のりを巡る
謎説きなどのミステリー要素が面白さに輪を掛けていたが、それも明白になってしまったため、
土台自体が今一つ弱い印象。
そして、何より痛かったのがチェインバーの不在で、レドも悪くはないのだが、やはり
レド単独だと主人公としては今一つ弱かった感が強く、改めてテレビシリーズは「レドと
チェインバーのバディものだったんだな」という思いが強く残った。