「特例措置団体ステラ女学院高等科C3部(TVアニメ動画)」

総合得点
59.4
感想・評価
690
棚に入れた
3099
ランキング
6277
★★★★☆ 3.1 (690)
物語
2.8
作画
3.3
声優
3.2
音楽
3.3
キャラ
3.0

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ネタバレ

VROXF44588 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見た目かわいくて苦いストーリー、苦手な方は注意です。

個人的な総評として、様々な点で視聴者をかなり限定した作品だと思います。

私は最後までスっと観ることができましたが、かわいい女の子の作画に、かわいくてゆるい感じのつかみで、内容はとてもヘビーです。
お気をつけください。

私の感想もまた、ヘビーで少しあやふやな部分が多いと感じました。
理由は(ネタバレ含みますので伏せます…ごめんなさい)

{netabare}
1.先輩に暴言を吐きまくったり、先輩をアゴで使いまくった挙句自ら退部したり、敵視している強豪チームに入って指示を聞き入れなかったり、脱退させられてグレたり、やりたい放題やりきった主人公ちゃん。
そして終盤になってようやく、過ちに気づきます。

めげずに手を差し伸べ続けてくれた、菩薩のような先輩達への謝罪や感謝、深い悔いの告白を………
一切せず、あやふやな回収でドヤ顔登場からの再入部。
「最近の若者はこわい」と、まさにご年配に言われることまったなしな体を成しています。

2.再入部後、ドカンと重たいシリアスな黒歴史を、ケロっと忘れたように、元気に新入部員を勧誘する主人公ちゃん。
まるまる1クールかけて誕生した、腹黒キャラの降臨を思わせます。

3.敵視していた強豪チームのリーダーは、部員全体にすごく挑発的で憎しみ憎まれるような言動。
初戦は敗戦するも再戦してリベンジ…
をするわけでもなく、あやふやなからみだけで、他部員とのからみは無し。
回収があやふやです。
ここでのしがらみをあやふやに残したままエンドがさらにビターテイストを引き立てています。

4.これは純粋な疑問なのですが、タイトルの「特例措置団体」の意味がわかりません。
これ、アニメの中に出てきましたっけ。
「C3」は、指揮、統制、通信の頭文字からなる軍事的なものと説明があった記憶があるのですが、特例措置団体の説明は無かったような。

精神異常や家庭の事情で、一般的な生活を送れない学生の措置を目的に何らかの団体が作った学院。なんて設定だったりして…
と、妄想してみましたが、あらすじと内容から、無さそうですよね。
見過ごしていただけならごめんなさい。

私の中ではタイトルもあやふやでした。

5.これも、ただの疑問なのですが、単刀直入に、モブを含めた男性キャラクターの存在意義が全く無いですね。

実際のサバゲーの大会は男女混合なのでしょうか。それを表現したかったのでしょうか。
そうだとしても、メインキャストに男性は使っていませんし、この手のシナリオで女の子無双にするのは、視聴者層を考えてもリスクしか無い気がします。
なんで女の子のキャラのみで構成しなかったのか、逆に男性キャラをライバル的な立ち位置に置いたり、メインキャストに置かなかったのか気になりますね。
{/netabare}

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全体的にあやふやというか、中途半端というか…
おそらく、視聴者に考えさせるためにぼかす手法をいくつか取り入れた結果だと思いますが、裏目になっていると感じました。
作画やキャラクターがコメディ色強めの明るいイメージで、リアルで暗い流れを、すっきり回収しないシナリオは、ちょっとミスマッチですね。

そんな感じで、ここまで酷評になっちゃってますが、幽霊を通じて力を得たというユニークな主人公の才能と、それぞれのキャラ設定、含みのあるメンタルは丁寧に作りこまれていると思います。
先に挙げた、あやふやな部分も、視聴者がそれぞれ好きに考えればいいタイプと割り切り、好みな方には気に入るところかもしれません。

あ、作画動画はとってもかわいらしくすばらしいですね!!

つまるところ、原作は見ていないのでわかりませんが、簡単にはオススメできないアニメです。

投稿 : 2016/12/07
閲覧 : 278
サンキュー:

3

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