ばぶえたん さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ダークで鬱々とした話からスタートするが壮大に終わるアニメ
好きすぎて5回ほど全話観ました。
近代ヨーロッパ風なファンタジー世界を舞台にしたちょっとダークな作品。
全体としてはしっかり重厚な作りの作品に仕上がっています。
鬱々としたテイストの作品が好きなのですが、音楽、作画(色彩)、演出などが冴えており、序盤からいい感じに鬱々感が出ています。
それを引き立たせるかのようにギャグも結構多めに入っている気がするので、重すぎてテンポが悪いということもありません。
各話の展開が恐ろしく練られており、全60話超えですが次が気になってついつい続けて観たくなってしまいます。
哲学的な要素が多い作品かと思います。
基本ストーリーやキャラクターについては多くの方が語ってくださっているしそこそこ有名な作品なので多くは語りません。
各キャラクターの表現や、関係性、感情表現が本当に良く作られている作品だと思います。
また音楽が異常に良い!
世界観、情景全てによくマッチした素晴らしいフルオケ音楽です。
あの過激脚本で有名な野村伸司ドラマのほぼ全てを手掛けてきた作曲家さんですから、人の心を表現することが得意なのかもしれません。
前半のラスト編までは、前の作品の「鋼の錬金術師(2003年版)」と対にして観て欲しいです。
ラスト編までの流れを細かく噛み砕いたものが前作にしっかり入っているので。
こちらの作品ではマスタング大佐視点での話になっていますが、前作はヒューズさん視点での展開になっています。
合わせて観ると物語に深みが出ます。
30話くらいからはどんどん話が流れていきます。
とてもよく練られて伏線もよく張られているのでほぼ文句無しです。
終盤は怒涛の展開。
たった1点、ラスボス的なあの方の最後の辺りの描写がちょっとどうかな?と個人的に違和感を感じましたが、、どうでしょう。。
とても長いですが、全てにおいてとても凝った作りになっているので、観て損はない作品だと思います。
グリードさんとリン・ヤオのコンビ、熱くて素敵すぎます!!
釘宮さんのアルフォンスも高山みなみさんのエンビィも、、、細かく書いているとキリがないのでこの辺にて。