みのるし さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
感動してめちゃくちゃ泣くとか、そおゆうのんではありません。
これはまあなんといいますか。
要するにすごいええ映画でした。
太平洋戦争を経験してないボクらは例えば昭和19年とか20年とか、今まで見た映画とか本とかドキュメントとかで『だいたいこんなかんじだったのでは』的な考えがあって、そおゆう考えに当てはまった作品だと『わかりやすい』となる思うんですけども。
この作品はそうではありません。
そお言った意味ではボクは結構わかりにくいなと思いました。
でもですね、なるほどよくかんがえてみたら戦時中とはいえ常に目を三角にして暮らしていたわけではなく、実にゆるくそしてたくましく生きていたに違いない!と思わせる説得力がこの物語はすごいんですよ。
そこがホントにじんわりきます。
見た人それぞれに感じ方は違うと思いますが、ああしましたからこうなりました的な展開ではなく、そこにいる人々のなんてことない生きざまがたんたんと描かれていき、そこは世界がどんなふうになっても変わらない風景なんだと。だから世界の片隅になんだと。逆セカイ系みたいな。
はっと気がついたときに、そこはかとない幸せな気持ちがわきあがってきました。
ボクはこの映画の素晴らしいところはそれだと確信して映画館を後にしました。
いろんな世代のいろんな考え方を持ってはる人々にみてもらえたらいいなと思います。
おわり。