lazflyct さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
絶望葛藤の繰り返し
2016/12/02 全25話(休憩時間1~11、Reプチ1~14含む)視聴終了
盛り上がりや熱くなる展開が多く非常に面白かったです。
特徴的なのは死に戻りもそうですが絶望と葛藤の多さでしょう。
死んでもやり直せるからと妥協はしない、安易に死を選ばずその1回1回を必死に。
絶望葛藤がありやっと前進できたと思ったらまた後退
そしてとうとう全てが上手くいったと思ったらまた絶望。アニメ最終話は綺麗に終了{netabare}しましたけど実際はあの直後に…{/netabare}
アニメ化で大成功したのではないでしょうか。
今時珍しく駆け足感なく丁寧に進行。OPやEDを普通に流す場面は少なく時間を最大限に活用。心理描写の丁寧さ。
そして何より声優さんの演技が素晴らしかったです。主人公スバルを筆頭に幾度となく叫びや喜怒哀楽が入ります。相当多いです。丁寧に進行してるから余計にでしょう。
これは人によっては引き込まれ、人によってはまたかよとなるでしょう。自分は両方でした。しかしこの絶望、葛藤、達成の繰り返しがReゼロです。それが面白いです。
とはいえ主人公の性格が良い意味で人間味ある、悪い意味で(あくまで他の「アニメ」主人公と比較して)熱血馬鹿なのでイライラする場面もあるかもしれません。
これを許容、受け止める事ができるかが評価の分かれ目だと思います。
正直1話視聴した段階では主人公の微妙な性格も相まってよくある異世界物語だと思ってました。
実際は上記に記述してある通り違いました。最大の転換点は死に戻り発動もそうですが、やはり原作2章最大の魅せ場であろう7話だと思います。ここは本当に震えました。
(良いアニメなのですが残念な点についてだらだらとネタバレ雑記です。最も書いておきたかった感想かもしれない。)
{netabare}
だからこそ絶望や葛藤が多すぎるのではないかと思うような思わないような。自分でも釈然としませんが…。もう少しスムーズに進行しても良いのではないでしょうか?
かといって削るとチープな内容になりがちなのも事実。
主人公スバルは多大な苦労と絶望を繰り返しているのに周りには死に戻りの事を言えない。無理に言おうとしたら心臓を締め付けられ自分が死ぬかと思いきやエミリアの死。スバルがどれ程何度も苦労してるのか周りに理解して貰いにくい。(途中からのレムやエミリア等々は別として)周りからすると狂った発言を繰り返す狂人に変わりない。孤独。しかし行動しなければ大切な人は死ぬ。人間関係、思い出も死に戻りでさようなら。これでスバルに壊れるなっていう方が無理があると思います。
結局の所何が欲しいのかというとスバルにもっと救いの時間を与えて欲しいという事ですね。スバルにとって辛い時間が濃密すぎるからもう少しスムーズに進行して欲しいと思ってしまったのかもしれません。
後は単純に主人公が馬鹿で弱者だからだというのもあります。これがダメだという訳ではないです。むしろ人間味あって良いです。しかしこれだと中々上手くいかず絶望葛藤が増えてしまうのも事実であったり…。
これはReゼロの良さでもあり悪さでもあるのではないでしょうか。
とはいえ目上の人等に対するあまりにもくだけた発言や態度は流石にどうかと思いましたけどそこはご愛嬌で…。
なんだかんだで自分がReゼロを良いアニメだと思ったのには変わりない。
{/netabare}
それにしてもレムは本当に良い子ですね。エミリアも可愛いですがレムが良い子過ぎて…。{netabare}アニメ最終話直後のレムに対する悲劇を知っていると辛い{/netabare}
皆良いキャラしてます。
原作ネット小説1~3章のアニメ化。原作は全11章予定で現在は6章執筆中。完結まで後4年はかかりそう。