Damyu さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
軽く、適当に見える作品。でも、よく考えて観て欲しい。
はじめの設定から、後半の展開は、たぶん、皆の予想外の方向にいく。
後半は、スタッフの疲れか、作画はちょっと酷くなる。
内容もペラペラで、観てるこっちが恥ずかしくなるレベルのセリフも言う。
確かにそうかもしれない。そう思う人も多いタイプの作品で、むしろ酷評の方が多いかもしれない、賛否両論ある作品だ。。
でも、私はこのアニメはとてもいいものだったと思う。
理由は、内容に関しては、主に3つ。
1つ目は、「正義について、ここまで多角度的に見てる作品はないし、ここまで考えさせられたことがない」と思うから。
2つ目は、「主人公が最後の最後までブレない安心感」があるから。
3つ目は、「いい意味で、期待の斜め上を行く展開をするから、アニメ的に飽きがこない」から。
他にも、
「声優(モブ役に花江くんとかいる笑)がいいので、耳に優しい笑」し、
「OPとEDが神。ハマること間違いなし」って理由でもオススメできる。
ウィキ程度のネタバレ含みます(結論系は書いてません)↓
{netabare}
小さな悪事も許さない、自分を犠牲にしてでも人を助けようとする主人公。
正義感が強く、優しく、行動力のある副主人公(警官)。後半超重役。
主人公とは正反対、でも一応「正義」サイドの女の子。
その女の子と同じアイドルグループの2人の女の子。←めちゃめちゃいい子…
この5人を中心に物語が進む。
正義は正義でも、見方によってはこれも正義、あれも正義。
悪役すら、正義っぽいのが出てくる。
何が正しくて、何が間違っているのか。
人の弱い心や、本質を描いてる作品。
途中ギャグやホモっぽい雰囲気もある。
でもこれを、ただの「内容の薄いホモアニメ」で片付けてしまうにはいささか早い。
主人公が「正義」について必死に考え、自分の信じるところを貫きながら、いい人も、悪い人も救おうとする姿がとてもかっこいい。
ここまで純粋に、他人を思える人はいるのだろうか?
「殺人をおかす怪人」も、「ポイ捨てをする人」も、「とあるトラウマで心を壊してしまった人」も、「理不尽に自分に酷いことをする人」も、守り、戦い、必死に考え、味方になろうとする。
最終話は、皆は結構酷評だが、個人的には泣いた。というか、この最後をただのホモって解釈する人はなんかこう…ちゃんと作品みてたの?って思ってしまう。
途中で考えることをやめ、白い目で義務感的に見なければ、きっとあなたの心に残る作品になるでしょう。
{/netabare}