101匹足利尊氏 さんの感想・評価

4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

聖夜の決断！

原作ライトノベルは未読。

まだ残暑が続く二学期序盤から始まる本作。
特段、冬アニメ、クリスマスアニメと限定された話でもありません。

けれど私としてはイヴに向けて盛り上がった、
クライマックスが強く印象に残っている作品。
刹那、“栄光の日”を夢見た池くんには申し訳ありませんが、
ラスト付近に比べれば前半部の日常回は印象薄いですｗ

クリスマス・イヴのイベントパワーを活用したシナリオは数多いですが、
本作のイヴは特別かつ独特。

シャナと吉田一美。一期、校舎裏での宣戦布告以来続く、坂井悠二争奪戦の行方は、
選択を主人公に果たし状？……ではなくｗ
手紙を贈り、委ねたイヴで最終局面を迎え、

御崎市を“闘争の渦”たらしめているミステス・坂井悠二自身が、
この町を出るか否かも含めて、今後の進路をどうするのか。
渦巻く葛藤は衝撃の事実や、絶体絶命の危機を受け、
イヴに向けて、いよいよ極まっていきます。

さらに、仮装舞踏会（バル・マスケ） の陰謀及び、
探耽求究のマッド・サイエンティストな大実験もイヴに向けて花開いていく。

さらに前半で過去話も明かしたマージョリーさんの制止を振り切り、
道を進むことを決断した佐藤のこと。

もちろん池くんの男の意地も忘れてはいけません。

この年、御崎市のクリスマスシーズンは、
現世、紅世（ぐぜ）の様々な想い、存在を巻き込み、
何だかもの凄いことになっています。

だから本作は私にとっては非常にクリスマスなアニメ。
文字通り存在を賭けたとてもホットなクリスマス・イヴだったと思います。


本作は後半、私が一番好きな紅世の徒（ともがら）
“壊刃”サブラクが登場した点も印象的。

サブラク……好きなんですよ。
攻撃方法は陰湿かつ卑劣で、相当に性格が悪い（苦笑）
無難にシュドナイ辺りを支持しておけばいいのは分かっていますが、
サブラクの暗殺道？は一度印象付けられたら、
治癒不可能なしつこさがありますｗ


BGM、主題歌も相変わらず良曲揃い。
特に前期OPの『JOINT』は飛んでる川田まみさんのアニソン群の中でも、
最高にフライハイな逸品だと思います。