101匹足利尊氏 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:途中で断念した
【一話断念】“1クールの狂気”の再来か?ハイペースに懸念が強まる滑り出し。
原作ゲームはPS4版・TRUE END到達済。
前作『カオスヘッド』原作ゲームは体験版で挫折。アニメ版は視聴済。
一話視聴後、観るの中断していましたが、結局リタイヤすることにしました……。
このまま完走しても、結局、元が生かされてないという
原作厨の愚痴ばかり並べる羽目になると感じたので……。
評判チェックしてまた観る意義があると思えれば再挑戦したいと思います。
0話感想
{netabare}
1クールでも無茶と言われた、
前作『カオスヘッド』の30分ダイジェストという無謀極まりない企画w
確かに概略が分かっていれば、本編の理解は深まるものと思われますが……。
個人的にはいとうかなこさん屈指のネ申曲「Find the blue」に
改めて光が当たって良かったです。{/netabare}
一話感想
{netabare}
これ、原作未プレイの方、ついてこれたのでしょうか?(苦笑)
集中して見て、何とか状況把握くらいはできるか?
というくらい初っ端から飛ばして来ていますw
2クールじゃないと原作の良さは伝わらないと私は思っていますが、
通販サイトの円盤登録情報等も鑑みると、
今放送も前作同様、1クールで突っ走る方針のようですw
分割2クールの可能性もないわけじゃありませんが、
2クールなら三話くらいかける内容を一話で爆走している所を見ると、
1クールということなのでしょうw
原作ゲームの事件自体は強引な編集をすれば、
1クールに押し込むことも可能かと思います。
ただそれだと心情描写をばっさり切らざるを得ない。
本作はこれからキャラの心情を把握していないと、
理解できない言動が多々あります。
しかも理解できたところで同意できない。
最高じゃないけど、諸々の想いや事情を考慮すれば、これが最善なのか?
という決断が数多くあります。
そこを斟酌する、考察できるところに
原作ゲームの醍醐味があると思うのですが、
このアニメの暴走ペースだと、まず伝わらないと思われますw
正直、視聴中断しようかと悩みましたが、
アニメ化までに積んでるゲームクリアしよう!と
モチベーションにはなった作品でもあるので、
行けるところまでは付いていこうとは思いますが……。{/netabare}
以下、放送前アップした長文
【期待】より熟考、再構築された認識世界に再投下される“妄想”
長いので折りたたみw
{netabare}
シリーズ未体験の方の中には視聴前に予習が必要か?
と迷っている方もいるかもしれません。
当然、原作プレイした方が、理解度は高まると思いますし、
前作の経験があった方が深い所まで楽しめるとは思います。
ただ、私としては、どうせここまで“妄想”せずに来たのなら、
いっそこのままアニメ版で初めての“妄想”を爆裂させて欲しいとも思いますw
本作は“妄想”を軸にした独特のプロット構造が特徴的。
例え前作の経験値があったとしても、展開が読めず衝撃を受けることはあります。
ですが、そんな発想あったのか!という新鮮味は
シリーズ未経験の方が断然あると思います。
ですから、カタルシス重視の方は、レビューもここで読むのを止めて、
この後はアニメ版視聴まで事前情報も一切入れずに、
“妄想”に突撃することをオススメします。
それではアニメ放送開始後にまた会いましょう。あでぃおすぐらっしゃー♪
率直に言って本作は私の中では名作アドベンチャー原作の迷作アニメ候補(苦笑)
原作ゲームのシナリオ構造は……
{netabare} 通常エンディングの上に各キャラ個別エンドがあって、
その上に真エンディングがある。{/netabare}
ギャルゲー等によくあるエンディング体系。
ただ原作はその体系に著しく特化することで、
面白さを最大化している点がアニメ化への懸念事項。
例えば {netabare}通常エンディングクリア時に残った違和感が、
個別エンドを見て、視点が変ることで、視野が広がって行き、
トゥルーエンドを受け止めるだけの価値観が養われていく。{/netabare}
原作は科学アドベンチャーシリーズを展開して来た
5pb.志倉千代丸氏らスタッフたちが持つ信念。
アドベンチャーゲームは単なるYES,NO選択肢のみの紙芝居であってはならない。
ましてやメディアミックス展開を狙ったアニメの脚本では断じてない。
古き良きアドベンチャーゲームの系譜を語り継ごう。
という愛の具現化の極致。
何も映像化絶対不可能とまでは言いませんが、
このシナリオ体系を持ち味を壊さずアニメ化するには、
相当、高度な編集のセンスが必須だと思います。
その難易度はXboxOne版の原作ゲーム発売からアニメ化実現まで
二年という月日を費やしたことが物語っていると思います。
以下、核心部分に触れない程度に見所を語ると……
{netabare} 妄想科学アドベンチャーの骨格は、妄想の具現化。
より踏み込んで言うと、
個人の妄想を他人と共通認識化することでリアルブートする能力。
よってリアル世界の描写に匹敵するくらい、
人々が世界をどう認識しているかという視点が重要になります。
原作における認識世界の考察は、人々が各種媒体を通じて、
どんな情報を得ているかというメディア論にまで及びます。
序盤はネットを通じて得た情報に軸足を置く自称“情報強者”の主人公を中心に、
ネットから新聞、テレビ等の旧メディアや
そこからの情報に踊らされる大衆を見下す視点から始まります。
けれど、単なるネット礼賛だけで終わらないのが原作の懐の深い点。
“炎上”“祭り”の悪ふざけが狂気になる。
ネットで煽る側だったつもりが逆に貶められる。
真実ではなく、自己にとって都合がいい情報を求める集団心理が、
双方向のネットメディアで暴走する恐怖も描写。
人と情報との関わりについて深く考えさせられる傑作に仕上がっています。
さらに、2008年発売の前作が {netabare}“渋谷地震”で終結した流れを受け、
原作も“渋谷地震”からの復興等を描いていく必要性がありました。
つまり原作は2011年の東日本大震災以前から
“震災後”の物語としての性格を先天的に持ってしまった作品でもあるのです。
続編を展開するには、必然的に震災を巡る日本人の心理、情報メディアの震災報道姿勢など、
より社会派な視点も交え、現実社会と刺し違える覚悟が必要でした。
原作は、その点も見事にクリア。
東日本大震災後、数多く作られた“震災後”の物語としても
かなり上位に位置する作品だと思います。{/netabare} {/netabare}
いや……語り出したらキリが無いですねw
というわけで、続きは放送開始後ということでw{/netabare}