Y さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
お笑い要素満載でシリアス。今だからこそ再び観よう。
マクロスΔにがっかりして、久々に観てみた。
侵略軍、地球軍、民間人等それぞれの立場で心の機微を巧みに表現した大傑作。
30越える話数で丁寧且つ詳細に描かれたシナリオ構成&表情や演出が素晴らしい作品である。
声優陣も大御所(キャラの持ち味を自然体で演じているので)リアリティーが増加する。拝聴したくなるレベル。無理して作ってる感ゼロで安心して観る事ができる為、作品に集中できる。
背景などの描写も細かく、それらを発見する楽しみもある。
地球を離れてから数年後の歳月をかけて話が進む為人々の移ろい行く姿が非常に興味深い。
近年多い 傾向の表面だけ浅く触れてテンプレぶつ切りアニメや
テーマがあやふやで何も伝わってこない、心に残らない綺麗さやエロさグロさ意表を突くのだけが売りのアニメと比較してみて欲しい。中には良作は有れどもΔの取って付けた感は半端無いものだった…)
本作中に恋でもしてないと、こんな状況やってられない的なセリフがあり 戦闘物アニメでふわふわベタベタ恋愛に走りたがる理由がスコンと納得出来た。その辺の当たり前だけど重要な所を削らないのも傑作と言われる所以でしょう。
何よりも特筆すべきは、侵略軍側の《文化》を得たときの反応。モテないオタ民と重なるようなやり取りが笑わせてくれるシーンが多々盛り込まれており、楽しい。いつの間にかほぼ全てのキャラが好きになっている不思議。
初めの方は悲惨な状況でも主人公とヒロインがアッケラカンとしているやり取りのギャップの差が激しく笑いを誘発させる。
※基本シリアスなストーリー展開です。
各話の冒頭ナレーション及び予告は必聴。
とにかく飽きさせない。繰り返し観たくなる作品。
各話に笑いや名言が潜んでいる。是非探してみて欲しい。
疑問点は侵略軍側の足長ロボット。
巨人と同じ背丈なんだが
どの様に収まって操縦していたんだろうか…