hamasan さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
思ったより……
「泣けるアニメ」という評価が定着したあとに視聴したせいか、個人的なハードルが上がりすぎていた気がする。
「めんまが見えるようになった」というこの物語のスタートラインである主人公の主張が信用されるまでのスパンが長いせいか、主役たちの動機が希薄もしくは明かされないまま進む序盤中盤では動機と行動の振り幅にかなり差があって、クライマックスへの助走というには薄すぎる物語が漠然と進行していく。
ラスト数話といったところで役者・動機・行動が揃ったものの、残りわずかな時間を登場人物が揃いも揃って感情を吐露して叫ぶことによって帳尻合わせするという急ピッチぶりで、一部キャラクターの敵意や憎悪に近い感情を昇華させるには物足りなかった。
「泣かす」部分も声優と音楽によるゴリゴリの力技で、ストーリーに泣くというよりもらい泣きさせられているような印象。
説明不足と説明過多、感情と行動のバランスがいまいち取れてないのはこの作品にとどまらず最近のアニメの悪い癖だと思う。
ちなみに最終話では赤ちゃんのように泣いてしまった。