ジョルジ さんの感想・評価
1.8
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
あらゆる意味で酷い作品
「耳をすませば」に続く柊あおい原作のアニメ化。
「耳をすませば」の原作レ○プっぷりも酷かったけど、これも酷い。
まず、「自分の時間を生きる」みたいな中途半端なテーマ性の盛り込み。
原作にはそんな中途半端なものはなく、ラピュタをリスペクトしたんだろうなと思わせるような純粋な冒険活劇です。
下手にテーマ性入れたせいで逆に作品が薄っぺらくなってしまった。
そして、原作に比べての数々の演出の地味さ。
猫の事務所の登場シーンや猫の国の迷路が出てくるくだりなど、原作はもっと派手なスペクタクルとなってました。
猫王(みょうおう)の手下も名探偵ホームズやカリオストロの城の警官みたいにうじゃうじゃいっぱいいて景気良く蹴散らされたりしてましたし。
原作買ってこれがジブリの高レベルな作画で再現されるのかと楽しみにしてたのにほとんどオミットされていて残念すぎて怒りすら湧いてきました。
あと、ハルとユキちゃんの関係性。
原作ではユキちゃんはハルの元飼い猫で、猫の国でハルがユキちゃんに出会ったときにすぐに気づいて感動の再会してたのに、それもなく。
別に変える必要なんてなかったはずなのになぜ変えてしまったのか。
キャラクターデザインも酷い。
ハルちゃんもひろみも可愛くないし、バロンもヘンな色でダサいし、柘植ちゃんはあんなんじゃないし。
(柘植ちゃんは「桔梗の咲く頃」という柊あおいの別作品の主人公なのです。ちなみに、ひろみちゃんもその登場人物)
もう、ジブリは柊あおいに何か恨みでもあるのかというような原作レ○プしかない駄作でした。
公開直後に見に行ったのですが、あまりのできに途中で帰ろうかと思った思い出が。
結論としては、ジブリはもう2度と柊あおい作品のアニメ化するな、というか、柊あおいを2回も愚弄したことを謝れという感じです。