myutan さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
組織のために人は情を捨てて狼になれますか?
このサイトで知ったアニメで、
映画90分を視聴した感想文です。
原作は読んで無いです。
物語、登場人物キャラ、絵はかなり人を選ぶ作品だったと感じました。
第二次世界対敗戦後の経済成長政策によって、失業者や凶悪犯罪が増加する日本。
そんな政府に反抗する反政府組織の出現により、それを制圧しようとする自治体警察。でも自治体警察じゃ手が負えないので、国家公安委員会(公安)直属の首都圏治安警察機構(首都警)を作ります。
首都警は、東京都内管轄で、特機隊というケルベロスという特別なマスク、装甲服に身をまとって機関銃をぶっぱなす、そりゃぁ強い軍を編成してるんですよね。
反政府組織はもそんな軍にはさすがに苦戦中です。
そんな中、セクトと呼ばれる反政府組織が出現してきて、首都警と互角に戦っちゃうんですよね。
ドンパチ市街地でも戦闘されて、市民はもうカンカン。
首都警もセクトもなくなっちまぇ~っていう声が大きくなってきてるんですよね。
物語は、そんな批判の的になっている特機隊主人公の伏を中心に展開していきます。
見所は、
警察権力内部抗争にまきこまれてく登場人物達のセリフや行動なんでしょう。
内部抗争に関しては、警視庁、首都警、特機隊、人狼(特機隊で編成されてると噂される諜報部隊)の関係がわからないと物語の流れもよくわからなくなると思います。
簡単に言うと警視庁と首都警の縄張り争いです。
首都警は世論の批判になってるので、警察庁は潰そうとしてるんですよね。
登場人物は、主人公で特機隊の伏、伏と偶然出くわして仲良くなった女性の圭、伏の同期で首都警公安部の辺見、警察権力幹部の面々。
登場人物の所属先を考慮しながら、彼らの言動と行動の意味を考えながら見ていくと、最後のシーンの展開がおもしろく感じられるのではないかと思います。
みんな騙すのうまい、本当に。
作画は当時を思わせるような古い建物、路面電車、車やの群集の衣装まで、かなり細かく描かれてたと思います。
かなりこだわっていた感じがします。
戦闘シーンや途中少しグロいシーンもありましたが、ケルベロス(特別な戦闘服)を着て戦うシーンはけっこうかっこよかったかなと。
時折でてくる、赤頭巾の物語。
主人公の伏とヒロインの圭が交互にナレーションしてるんですが
内容がかなり残酷ですが、
うまぁく最後のシーンを比喩的に表現してたなぁと。
とはいえ、わかりづらかった。。。
万人受けはしない作品ですが、
シリアスなストーリー重視な方は見ても損しないかも。
Jan.9 2012