「魔法少女リリカルなのは(TVアニメ動画)」

総合得点
77.5
感想・評価
1237
棚に入れた
6550
ランキング
619
★★★★☆ 3.8 (1237)
物語
3.8
作画
3.5
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

こ、こ、これで小学三年生だとぉぉぉぉ!!!!

正直、魔法少女系のアニメは得意ではないんですが、これははまりました。
VividStrikeの真剣勝負具合がおもしろいんで、その原点とでもいうべきシリーズ第一作目を
期待せずに見てやろうくらいのつもりだったんですが、ストーリー展開に無理がなく、
ちょい気楽に見る分には十分に楽しめたって感じです。

なのはシリーズを決定的に気に入る&おもしろいと思うようになったのは2期目のエースからですが、
本作の終わりから間もない時点で物語がはじまることや、まんま本作のキャラが登場することで
2クール目といってもいいかなと。(13話+13話の全26話感覚でぴったりだし)

地球や宇宙を救うとかいう壮大な話になりがちないまのアニメ(物語)の作り方が目立つ中、
地味に少女どうしがわけありバトルしているのもいいですね。

露骨な悲壮感が漂うこともなく、はめてやろう&泣かせてやろうな誘導もなく、
どちらかといえば小学三年生が夜更かしどころか深夜の街を徘徊してちゃダメだろう!
みたいなツッコミどころの方が多かった気がします。

なぜ魔法石のかけらを集めることに加担しているのか、ユーノ君をそこまで信頼できるのはなぜか、
そのかけらの有効利用が最後までよくわからないままだったとか、
自分は話してくれなきゃわからないとか言いながら、当の本人は友達や親御さんに嘘ついてるとか、
まぁ、、、個人的に気になるところも多々ありましたが・・・。

それでも短い話数をきりよくテンポよく、興味を引いたまま終わらせるうまさであるとか、
殺し合いではなく友情を育むドラマな内容への変化(含ませ方)が絶妙だったとか、

全13話の区切りのうまさであるとか(11話目あたりから劇的展開へ!)
原作からだいぶ改変したようですが、アニメ作りの妙技がうまくいった成功例かもしれませんね。

おかげさまで魔法少女といえば、人によってあれこれ名作が思い浮かぶと思いますが、
自分の中ではなのはですね!

Fateといえばセイバーなあれかもですが、自分の中ではなのはですね!
(最後に“ちゃん”が付くのがポイント)

以下、追記

意外に思えた点をいくつかあげていくと、それがなのはシリーズのこれまでになかった
魔法少女アニメとの違いにもつながります。

・バトルシーンが多めで、それもぐいぐい引きこまれる形でのしっかりした戦闘シーンに仕上がっていること。
魔法力を生かした常識をくつがえすとんでもない破壊力の魔法はあるんですが、
基本的にはスピード感のある場面切り替えなシーンを多様した魅せる戦いを描いてますね。

・魔女=ステッキ(杖)からの脱却とデバイス化の功名。
詳しくない自分が言うのもなんですが、魔法といえば、ちょっとデザインのこった杖!
の印象があったんですが、なのはシリーズでは一歩進んで、男子受けしそうな
武器の類を連想しやすいデザインが登場します。
ライバル(敵)の所持するデバイスが鎌ですからね。
魔女というより死神ですわw

そして次作でのエースではより顕著になって、近接戦闘を得意とする魔法デバイスならば
剣やハンマーといった、本気で男子取りにいってるアイテムな具合になっていきます。

・敵と言い切れない敵の存在(言っちゃった)
作中では、なのはと同じく魔法石のかけらを集める魔法少女のフェイトが登場します。
争奪戦を繰り広げるので正確にはライバルな存在でもあり、戦いではなく友情から問題を解決しようとします。
いまから12年前の魔法少女作品で単純に倒せば解決する類のシナリオではないのが新鮮ですね。

・ウツになるほど重くはないけど、陰惨な背景。
わが子を虐待する母親という背景はそれだけでひどいんですが、フェイトの戦う理由がわかると
フェイトを応援したくなる気持ちが芽生えてくるのも不思議な感覚でした。
偉大な魔法力をもつ少女2人がともに手をとりあえたら素晴らしいのに・・・
なーーんて思っていたら、それがまさか本当にw であります。

・まだなかった理不尽エネルギーな理由。
後年、あの名作から単を発するような印象のある、人間の魂であったりが何かのエネルギー源で、
割ところっと意味なく魔法少女が脱落=死亡するパターンてのが苦手なんですが、
それがまだない平和な時代のアニメでもあります。
キャラを殺せばいいんでしょ的な安易な話しは本当に嫌いなんで~。

ただまぁ、たしかに魔法を使うことで身体に負荷はかかるようで、三作目のストライカーズでは、
これまでの激戦で酷使しすぎて体がボロボロになってるみたいな苦悩も描かれます。
(なってた、の過去形? 視聴中なので、最後にどうなるかよくわかっていない)

・ミスリードを誘うテキトーキャラがいない。
魔法少女の心を惑わす悪魔的存在がいません。キューちゃんとか、おたまじゃくしとかw
あの手のそんなの誰も信じないだろうな話にコロリとダマサレル少女たちを見ているのが非情に辛いんですよね。
どうせホラをふくならモブサイコの師匠レベルのいいこと語って欲しいんですが、そこまで練りこまれてないし。
その点でも、作中でそのポジションにあたるフェレット似のユーノくんは、
自分が男の子だということを黙っていただけで、割と信実だけを語るまじめなキャラでありました。

ただまぁ、、、一番気になった点が、この世界に(地球限定でもいいけど)
魔法少女はひとりしかいないの? てことです。
あれだけの事件事故が起きていながら、関わる魔法使いが少女2人だけなのは不思議ですね。
と思っていたら、後のエースでは地球のイギリス出身の魔法使いの提督なんてのもいたんで、
もうちょっとなんとかできなかったのかなぁ~と。

<さらに後日書き足していきます(汗>

投稿 : 2016/11/24
閲覧 : 260
サンキュー:

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