セメント さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
実を言うと、地球はもうだめです
原作は高橋しんさんの漫画、「いいひと。」などが有名ですね。
「最終兵器彼女」ってタイトルが斬新で目を引きますよね、否が応でも中身が気になります。
<物語>
世界が知らぬ間に破滅に向かっていますが、それはシュウジとちせの愛の物語を取り巻く要素でしかありません。
これぞセカイ系といった具合で、実は世界規模で核戦争が勃発して日本に安寧の地を求めに攻めてきたとも、日本の軍事技術を危険視した国連軍が一斉攻撃したとも言われていますが、さして重要な事ではないのです。
ちなみにOVAの「Another love song」では、ちせの前世代の試作機であるミズキが登場します。
ミズキの場合は自ら志願して改造手術を受けた軍部の人間であり、そこでちせが民間人から選出されたと間接的に語られています。
<作画>
北海道の小樽が舞台というで、街並みが結構出てきますね。
小樽は一度行きましたが、これ関係の巡礼ではなかったので、今度行く機会があれば旭展望台などにも足を運んでみたい所存。
<声優>
何故かシュウジの声は杉田智和さんで再生されるんですが、全然違う人です。
ハキハキしたイメージの折笠富美子さん、ちせようなのおどおどしたキャラは珍しい気がします。
<音楽>
EDの「サヨナラ」は名曲中の名曲ですね、挿入歌の「夢見るために」も結構好きです。
<キャラ>
世界が崩壊すると携帯小説みたいな恋愛が盛んになるという一種の。
ちせも、ふゆみ先輩も、アケミも、基本的にセッ○スのことしか考えてないみたいな印象を抱きましたね。
極限状態に陥るとそんなもんなのかなぁ。
「エヴァ」のヒットがあってセカイ系が一大ブームを巻き起こしてた当時の背景に首尾よく嵌った作品という印象です。
「イリヤの空」とか「ほしのこえ」とか、そういう系が待ち望まれていたんですよね。
今の時代に受けるかはさておき、見ておくべき作品の一つだとは思います。