こすみどる さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
狂気の物語
※この作品を評価している人は読まないでください。本音で書いているため辛辣な表現が多々あります。
ガンダムシリーズはほぼ全て観ていて、大好きだったけれど、この作品はどうしても好きになれない。評価できない。
ディスティニーを観れば評価は変わるのかもしれないが、まだ観てない現状の感想として、書き残します。
今までのガンダムシリーズの中で一番無意味で大義のない血みどろの戦争。
あらゆるシーンがSEED以前のガンダムシリーズの劣化版二番煎じ。
この作品の唯一評価できるところと言えば、戦う意味、理由を問いかける点くらい。
哲学的なところは確かに少しはあるが、前提や表現が脆すぎて、そこにたどり着ける視聴者はそう多くないだろう。
また、たどり着いたとてこの物語において、理解し何か得られるものがあるかといえば微小に過ぎず、これだけ長い作品にする意味すら全く感じられない。
50話も使ってメッセージ性が少なすぎる。
40話前後まで、観ていて苦痛しかなかった。
ただでさえ少ないメッセージ性を無理矢理、あの手この手で伝えようとしているためか、無駄が多く、同じようなシーンが多々あり、いつまで経っても的を射ない。
いつかは面白くなるだろうと信じて最後まで観たが、最後の最後まで狂気に振り回されて悲しみを振りまいて終わる。
最終的には希望が残る終わり方かもしれないが、そこにたどり着くまでにどれだけの悲しみ、狂気、欺瞞、裏切りに踊らされただろうか。
この作品を評価している人は、喜びや悲しみといった直情的な感情の振り幅で作品の深度を測る視野狭窄と思わざるを得ない。
ただひたすらに無敵なガンダム。
無駄な戦闘シーンが多く、ガンダムの要素として重大であるはずの戦闘シーンは使い回しで深みもない。
今まで観たガンダムシリーズで、最低の作品。
過去を踏襲するならしっかり踏襲する。
しないなら、新たな設定やストーリー、前提をしっかり作り込む。
こんな基本的なことすら出来ないで、なぜ評価されるのか。
全くもって理解できない。
過去のガンダムシリーズを冒涜している。
未視聴者は、視聴をオススメできないどころか、観ないことを薦めます。