「NINKU -忍空-(TVアニメ動画)」

総合得点
65.0
感想・評価
156
棚に入れた
941
ランキング
3546
★★★★☆ 3.4 (156)
物語
3.5
作画
3.2
声優
3.4
音楽
3.6
キャラ
3.6

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ネタバレ

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

今、本当の忍空を知る者は少ない

ジャンプ漫画原作、「NARUTO」で有名な岸本斉史さんは本作の大ファンであることを公言しています。
「幽白」の後に放送していて、流れで見てた人も多いんではないでしょうか。


<物語>
連載開始直後のアニメ化ということもあって、原作と大分路線を異にしていています。
アニメでは帝国軍との戦いが描かれていますが、原作では忍空組の内部抗争が主軸で、帝国府などは全く出てきません。
でもアニメも、訪れた町々で一悶着起こして最後はちょっと良い話で終わる、みたいなドラマ要素と、帝国軍三大軍師が放つ刺客との決戦、というバトル要素が、上手い具合に絡み合っていたように思えます。
スタッフが伸び伸びと作っている感じが伝わってきて、見ていて楽しかったです。
ただ、帝国府との戦いが終わってから、取って付けたような日常回が5話ほどあって、最終回も呆気なかったのが・・・。

<作画>
キャラデザを西尾鉄也さんが担当しています、かなり動かす用のキャラデザになってたと思います。
西尾さんは、干支忍のオリキャラをアニメに出そうと画策していたようで、これに関しては実現しなかったものの、氏の武勇伝の一つですね。
OPはなんと西尾さんが一人で描いてます、橙次が空蛇掌で帝国軍を蹴散らしてるカットとか痺れます。
他に西尾さんの参加回で有名なのは41話ですか、梨穂子のお父さん回。
作監に吉原正行さんが入り、一話限りの特別のキャラ表が作られたとか。
なのでいつもの雰囲気と一線を画していて初見は吃驚しましたが、作画的見所の嵐で何度でも見たい逸品です。

<声優>
風助役には松本梨香さん、、ともすれば変な子になってしまう風助の特徴的な喋り方を完璧に演じていたと思います。
タイトル紹介や叫び声が時折「ポケモン」のサトシになるんですが、それもご愛嬌です。
その他、真殿光昭さんや小杉十郎太さんなど、これ以上にない配役だったと思います。

<音楽>
本作の一番の魅力はやはり音楽でしょう、主題歌は全て鈴木結女さんが歌ってます。
鈴木さん良いですよね、女性の芯の通った声で。
OPの「輝きは君の中に」は本当に大好き、何度だって聞けちゃいます。
EDの「それでも明日はやってくる」も、これが本当に良い歌詞で、映像の風助達のスナップショットがまた良い味を出してますね、こちらも大好きです。

<キャラ>
せっかく干支忍という魅力的な設定があるに、メインが干支忍3人と妹1人、ペンギン1匹は少ないのかなと思います。
そもそも干支忍が半分しか登場してないんですよね、西尾さんじゃないですが、全員揃うシーンがアニメでも見たかったです。
風助って堂々の風格の割に子供っぽい一面もあって年齢が掴みづらいですよね、実は12歳と聞いた時は驚愕しました。
ヒロユキはケープペンギンですね、原作ではマゼランペンギンだったんですが、謎の変更です。
そして黄純はバサラ大佐時代の暴虐が過ぎて償い切れないよなぁと、心の家とか殺人事件に他なりませんからね。
ゲストキャラで言うと、14話で出てきたカツアゲされてた少年と、30話の植物マニアの彼が好きです。


丸顔の少年に、フンドシ男に、タンクトップ男という、今見ると酷いキービジュアルだ・・・。
冒頭のナレーションを聞くと、懐かしさで禿げ上がりますよね。
派手な要素はないんですが、実に"アニメらしい"アニメなので、見ておくべき作品の一つとしたいです。

投稿 : 2016/11/22
閲覧 : 504
サンキュー:

2

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