蟹チャーハン さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
戦争は悲しいけれど、アニメだからこそな魅力で焦点をどこにあてるのか?!
第二次世界大戦を彷彿させる架空の欧州を舞台に、大国の侵攻(まんまドイツ)から小国民&お姫さまを救うべく
現れた魔女イゼッタの活躍を描いた物語です。
魔術といってもおどろしいものではなくて、爽快すぎるくらいな軽めの痛快ファンタジー仕上げになってます。
画風とか物語のテイストであるとかキャラの出来栄えもよく、見た目にもバランスがよくて、
なにより引きこまれやすい導入も手伝ってか、初回から割とすんなり見続けている人も多いんじゃないでしょうか。
<とりあえず無難なストーリーも、いまだ魅力は伝わり切らずか>
中盤まで視聴してみて~。
一方的に侵略されると思われた大国の行く手をさえぎり、一時的でも平和を取り戻すことに成功。
大国の横暴許すまじと、諸国での連合プランを胸に秘めるお姫様であったが・・・。
というところまできました。
話しが進むにつれて魔女の魔女たる秘密であるとか、魔女の秘密をさぐる怪しげな研究者たちであるとか、
それなりに盛り上げ要素もあるんですが、割とすんなり視聴してきてこれてるんで文句はないんですが、
もう少しわくわくしたり興奮したり、感動できるシーンがあってもいいんじゃないかなぁ~
惜しいなぁ~と思ってる人も多いのでは?
そこでふと思うんですよね。。。
お姫様はいいんですけど、このイゼッタ嬢はあまりにも考えが浅すぎませんか???と。
言われるがままに魔力つかって敵兵器や兵士を潰しまくってるわけですが、それも機関砲にまたがって空を飛ぶ姿は魔女というより“普通の兵器”ですよねw
いや、他国がまねできない“人間兵器”といったところか。
あ、製作サイドも実はこの兵器な魔女を描きたかった
のだとしたら、これはこれで正解なのかもしれんのですがw
とりま、お姫さまを救いたいという気持ちはわかるけど、もう少しイゼッタ自身の考えであるとか、
心の葛藤なども見たいところです。
みなさんのレビューを拝見していてもミリタリー+美少女の関連性を推してる(それが人気の原動に)
印象が強いんですが、果たしてそちら方面へ引っ張っていっていいのか・・・は個人的悩みます。
あくまで物語性を追及してもらって、それこそドキドキが止まらない痛快無比な作品に仕上げた方が
万人受けもして楽しめる気がするんですよね。
て、この手の話しをしていて必ず思い出すのは、未来少年コナンだったりして、宮崎駿なんですよね。
まるっきり空想なのにわくわくが止まらない世界観を作り上げる本物のプロであり、
何かに頼って製作している限りは比べるのも難しいのかもですが、できれば物語で勝負してもらいたい。
それで、これと似た作風で思い出すのは、戦場のヴァルキュリアでしょうか。
あちらは2クールで堂々の大団円をむかえたお気に入り作品になりましたが、こちらはさて?!
<追記 9話を視聴して>
ライバルとなる古の白き魔女(こちらが元祖か)が登場しましたね。
自分の思っていたことをまんま言ってくれましたw
にしても、当時の科学&技術力で死者再生からのクローンですか・・・
どんどんいまどきアニメになってきてますね。
できれば、どこまでも徹底して魔女VS人間の対立構図を維持して欲しかったかな。
そのための魔素の濃淡な話題とか出てきたと思っていたけど、伏線台無しな気がw
それに、そうしないと強さのインフレ展開になりやすいですからね。