ほらいぞんちゃん さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
地震の多い国に住む日本人にこそ見てほしい
基本的には一話完結形式で見やすかったです。
忙しいを理由にする母、妻の誕生日に無頓着な父、「旅行に行きたい」と言ったら「ママに聞いて」と責任転嫁、
中学生と多感な時期の未来にも純粋に母の誕生日を祝おうとする祐樹にも親の雰囲気が悪いと遠慮したり嫌な気持ちになったり、子供は親の反応には敏感なものです。
「大人はこうだから嫌だ」と無駄に大人に反発したり、かといって「子供じゃないし」とそういう思春期においての葛藤、言ったことにあとで後悔、誰でも経験あるんじゃないでしょうか。
回を重ねるごとに未来が素直に自分と向き合い成長したと思います。素直に涙を流せる弟思いな姉に。
自分自身と重ね合わせて「もしも」を考えさせられてしまいました。
祐樹が死んでしまっていたのが中盤では夢オチで「嘘でしょう?よかった」という気持ちだったんですが実際にそうでもう一度見直したいです。
普段からもっと家族を大事にしようと思いました。
地震なんていつ来てもおかしくないし、他人事ではないので余計に、何も無い1日が幸せなんだな、と思いました。
クラッシュ症候群というものを自分はイマイチ認知していなかったのですが、この作品を通じてその名前を知り調べるきっかけとなりました。
祐樹のように元気そうに見えたのに突然倒れそのときにはもう手遅れと地震に助かったのにまだ注意が必要であることを知りました。
病名を知らないとクラッシュ症候群を疑うこともできないのでより多くの人へ認知されてほしいなと思いました。
【追記】祐樹の直接的な死因はクラッシュ症候群ではないそうです。
レビューを見て賛否両論で驚きました。
思春期真っ只中の方々には未来の言動が癇に障ったかもしれません。
妹、弟がいない方々にも少々わからない言動もあったのかもしれません。
そもそも物語の主人公の感情をつかめない方には向いてないのかもしれません。
アニメとは無縁な方にも是非見ていただたい一作でした。
(箇条書きなので文の繋がりがなく読みにくい文章ですみません。)