退会済のユーザー さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
病的で幼い内面的世界観(辛口)
このアニメ映画は1章〜7章に及ぶ長編アニメで
かならずしも時系列順に並んでいるわけではない
(5章と7章は120分、それ以外は50分の長丁場になる)
行ったり来たりするので、設定を把握出来るのは4章あたりからだ
全部見ればなるほど・・・まぁうまくまとめてある映画だと言うことは分かる。
なので、この一章のみでは評価しづらいので
全章を全部見た上での評価をさせていただく。
不思議な力を持つ少女の両儀式が、様々な怪奇な事件と遭遇する
グロテスクなシーンや残酷な過激描写かなり多く、雰囲気も暗めだが
幻想的な描写・華麗なアクションシーンなど作画面ではかなりのハイクオリティだ
ジャンルとしては怪奇ホラー、もしくはサイコホラーといったところだろう
しかし、この作品の評価は非常に悩ましい
1〜7章もあるわけだけど、ちょっと面白さにバラツキがあります・・・
ただ1章を見ただけでは意味が分からないでしょうが
1章でフィーリングに合わなければ切った方が良いのではないでしょうか
僕自身は1章を見て、キャラの台詞の言い回しが厨二臭くて好きになれなかったのですが
まぁずっとそんな感じの作風ですw
というのも、この作品はとても「病的で幼い内面的世界観」を表現している。
自分が何をしたいのか分からない、虚無感、行き場のない殺伐とした感情
そういった若者がよく感じる負の感情を肥大化させて
詰め込んだのがこの「空の境界」というアニメ作品であった。
まぁグロテスクなシーンが多く、雰囲気は暗めなのだが
大人向けとは到底言えない、10代の若者が見るアニメです。
作者も多分そういう意図はあると思います。
そういった内容に拍車をかけるようにキャラが「語りすぎ」なのである
自分の内面を小難しい言葉を使ってペラペラと喋ったり
哲学っぽいことをグダグダ喋ってみたり
その内容は実際かなり浅く、作品性をぶち壊していると言わざるを得ない。
心理学・哲学などを少々かじった程度の知識で描かれたものでしかないです
まさに「空」のようなアニメで、なんとなく雰囲気を楽しむべきアニメだ
あまり考えすぎずに、その雰囲気を味わえる人なら勧められるとは思う。
ただ前述の通り、これは大人向けではなく「若者向け」アニメであるということは強く言っておく。
追記
1〜7章までで完結と思ってたら、どうやら終章というものが存在するらしいw(全然気づかなかったw)
まぁそれも見終わったら、レビューも更新するつもりだが
終章は種明かし、おまけみたいなものらしいので印象は大差ないかもね