いしゆう さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
昔の日本 蟲と蟲師の 奇妙で不思議な物語
あらすじはあにこれを参照ください
放送時期:
1話-20話 2005年10月~2006年3月
21話-26話 2006年7月~8月
〇蟲師
日常の中 生き物と共生している 蟲
( 自然現象 精霊 幽霊 妖怪 誰もが見えるものではない何か )
そんな蟲と蟲師( 研究者 医者のような人 )との奇妙で不思議な物語
作品を選ぶ基準って何ですか?
色々あるけど タイトルも一つの判断基準になりませんか?
”蟲師” 虫が嫌いなわたしは 今まで 自然と避けていました
このタイトル どう思います? わたしと同じ人いますか?
でも 大丈夫! 安心して♪ 虫は出て来ません♪
大事な事なので もう一度繰り返します 虫は出ません!
タイトル:蟲師※虫は出ません ←これならどうです?
蟲って漢字 普段使いますか
わたしは 風の谷のナウシカで登場する”王蟲”くらいしか知りません。
虫と蟲 調べると
虫は 昔ヘビを意味するものだったとか
蟲が本来の ムシで
旧字体から新字体への移行で変わったとか 意外と深いです
確かに 蟲って 今の虫とは 違い なんかウジャウジャしてるイメージ
画数多くてめんどくさいし 今の方が楽だし イイかなって♪
〇背景
時代設定は いつでしょう
和装/着物を着ている時代
背景は 電灯もない昔の日本の風景が広がっています
( でもなぜか ギンコは洋服を着ているんですよね )
そんなノスタルジックな日本の風景と色鮮やかな日本の四季
そこに 幻想的で不思議な 蟲が存在する世界観は まさにファンタジー
なぜだろう 言葉ではうまく表現できませんが 美しいと感じました。
〇物語
不思議/奇妙 普通この手の作品って
主人公の身の回りに 不思議なことが起こるじゃないですか?
でも この作品は違います。
蟲と接触した人とその周りの 家族・姉妹・親子・恋人
彼らとの 色々な形の”絆” そこに 蟲師であるギンコが絡んでいきます
1話完結ですが それぞれテーマが異なり 毎回飽きませんでした。
問題の提示と 解決法を教え あとは 人生の選択を
その人たちの 意思に任せる感じ
だからかな 物語全体的に 大人な作品 観る人を 選ぶと思います。
{netabare}
蟲を一つの現象と考えると どうしようもない そう思います
だから物語の結末も ハッピーもアンハッピーもある
人間と蟲 正義と悪 ではないんですよね
単純明快 が好きなわたしには 少し もどかしかったです。{/netabare}
〇キャラ
主人公のギンコは まだまだ謎が多いです
( 個人的意見です 考えすぎかもしれませんが )
過去の話 交友関係 色々出てきますが
目的はは何だろうとか ついつい深読みしちゃう
まぁ 各地の蟲と関わっているので作品名そのまま そうなんですけど
{netabare}
作品の冒頭に流れる ナレーションの語り部
12話で ”あっ!”ってなりました あの声 ”ぬい”だったんですね
知らないときは 少し怖い声だなって思いましたが
気付いて以降は 逆に好きになりました。 {/netabare}
〇観終わって
1話完結です
世界観と物語が独自で雰囲気ある作品です
内容も少し大人っぽいので 好き嫌いが分かれる作品かも
わたしは 連続視聴はせず お風呂で一日1話 そんなテンポで観てました
各地の蟲と出会い 人のために奔走するギンコ
淡々と仕事をこなすけど 子供と会話するときの
あの口調 何だろう なんだか可愛くて 笑えます
蟲は 色々タイプがあって性質も異なるので( ヌシやナガレモノとか )
こういうもの!って一概に考えられず
なんだか 良く分からなくて不思議 そんな怖さを感じました。
{netabare}
ただ ギンコが 蟲煙草 で捕まえられた蟲を観てると
煙から抜け出そうと モゾモゾしてる姿がなんだかブサカワ♪
怖さなんて 全く感じなくなります。 {/netabare}
霧や虹などの ちょっとした自然現象
そんな 現実の普段の生活に ひょっとして もしかしたら
架空だけど蟲がいそう! なんて考えちゃいます♪
この辺の 雰囲気作りが とても上手な作品だなと感じました。
〇最後に
原作は未読ですが ウィキペディアなどによると
2003年 文化庁メディア芸術祭・漫画部門優秀賞
2006年 第30回講談社漫画賞/一般部門受賞
2006年 東京国際アニメフェア
第5回東京アニメアワード・テレビ部門優秀作品賞を受賞
2007年 文化庁メディア芸術祭「日本のメディア芸術100選」マンガ部門選出
それに 実写映画 ゲームにまでなっていたんですね
個人的には 大人向けかなと感じた作品ですが
これだけ受賞している作品なので 実は一般向けなのかも・・・
以上 最後までお読み下さりありがとうございました。