退会済のユーザー さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
タイトルなし
伊奈里神社の近所に住む女子中学生の伏見いなり(ふしみ いなり)は、怪我をして川に落ちそうになっていた神使の子狐を助ける。
いなりは神社の主祭神である稲荷神うか(宇迦之御魂神)と出会い、他人の姿に変化できる神通力を授かる。
うかは自身の神通力を分け与えたことで体の不調を覚えるが、いなりにはそのことを隠した。 "正一位"(しょういちい)という最高位の女神であり、神々の中でも特別視される彼女は、心許せる友人ができたことを喜ぶ。
いなりの兄、伏見燈日(ふしみ とうか)は霊感が強く、神の姿を見ることができた。幼い頃にうかを目撃し恐怖を味わった彼は、彼女を警戒する。
しかし次第に打ち解け、ふたりは親交を深めてゆく。
いなりはクラス劇の配役を決めるくじ引きで、意中の丹波橋紅司(たんばばし こうじ)の恋人役を引き当て舞い上がる。
しかし自分が無意識に神通力を使ってしまったことを知り、ショックを受ける。いなりの中で次第に増大する神通力が無意識に彼女の願望を叶えてしまう。他の女生徒から預かった紅司へのラブレターを突風が吹き去る。
いなりはクラス劇の役を辞退し、女生徒の姿で紅司に告白して償おうとするが、そのことで周囲に新たな軋轢を生む。
いなりが強大な神通力を発するにつれ、うかはひどく苦しむようになる。
このままいなりが神通力を使い続けると、うかが消えてしまう。
いなりは努めて神通力を使わないよう過ごすが、他の女子生徒達と喧嘩になり土砂崩れが彼女達を襲う。
神々を統べる天照大御神(あまてらすおおみかみ)に選択を求められたいなりは決心し、神通力をうかへ返した。
程なくして、いなりに変身能力が戻る。
紅司に化けた姿で本人と鉢合わせしてしまったいなりは、彼に神通力のことを打ち明ける。
いなりは以前から想いを寄せていたことを紅司に告白し、ふたりは交際を始める。
うかは燈日に恋焦がれる気持ちを抑えきれなくなり、人間になりたいという感情に取り憑かれる。
いなりに神通力が蘇ったのはうかの存在が人間へと近づき、いなりが代わりに神へと変化しているためだった。
いなりは昏倒し、今度はいなりの体が消滅しそうになる。
うかは、人間になることが自分の本当の願いではないと気付く。
燈日にプロポーズされ、うかは感極まる。
紅司はいなりを救うため神の国、高天原(たかまがはら)に乗り込む。紅司の亡き父にも助けられ、いなりと紅司は人間界へ帰還する。
一連の出来事が解決し、いなりはうかに神通力を返した。
神の掟により、人間達から神に関する記憶は失われる。
天照が最後にひとつだけ願いを叶えてくれると言うのでいなりは、うかと燈日がふたり一緒に暮らせるよう燈日を神にしてあげてほしいと願った。
兄、燈日の存在が消滅した世界で、いなり達は神々に見守られながら新たな日々を重ねてゆく。