ばぶえたん さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
NHK&ガイナックスの異色コラボ。奇跡は自分で起こすもの!!ほか、名言多数!
小さい頃にリアルタイムで観ていました。
後の物事の考え方に大きく影響を与えた作品です。
現在のガイナックススタッフでの初期作品。
「ラピュタのような冒険活劇を」とNHK側の依頼で作られたそうなので、ラピュタによく似た設定がたくさんあり、親しみ易さがあります。
NHKアニメなので子供心をワクワクさせる冒険物語からスタートしますが、そこはガイナックス。
どんどん哲学的になっていきます。
ですがNHKが関わっている為、後のエヴァほど鬱々とした展開にはなりません。
当時相当NHKとガイナックスのすり合わせに苦労したそうですので、相互作用で良い結果に結びついたのだと思われます。
余談ですが、エヴァはナディアの数代目の子孫が関わってスタートしています。
(ドラマCDだったかでそのような設定があります)
よくあるのが、物語半ばの「南の島編でダレる」ですが、確かにそれは感じます。
主軸から外れたストーリー回や作画崩壊回などありますが、途中休憩としてゆるーく観るとギャグもちゃんとあるしなかなか面白いです。
そして後半の追い上げが凄い!!
ラスト3話くらいはついつい続けて観てしまいます
。
「宇宙へ…」回の辺りで使っている音楽のほとんどが、エヴァQに使われていますね。
バトルシーンも合わせると、エヴァQの前半30分くらいはナディアのここのシーンの再リリース。
「自分で何ができて何ができないかが分かるようになったら、もう十分大人」
「俺様の通った後に『道』ができる」
「奇跡ってのは自分の力で起こすもんです!」
などなどの「名言」と呼ばれるものもたくさんあり、庵野監督の人生観やこだわりが凝縮されて、他のガイナックス作品の見方が深まります。
人の生と死、科学の便利さと恐ろしさなど、必ず良いものと悪い物が対になっているのも面白さの1つ。
ノーチラス号の出来事のあのシーンは、衝撃的です。
古い作品なのでつっこみどころはたくさんありますが、大人と子供、どちらの視点からも面白さを発見でき、改めていろいろ考えさせられる良作なので、またたくさんの人たちに観て欲しいと思います。