101匹足利尊氏 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
麗しの山城
「花とゆめ」連載の原作少女コミックは未読。
美少女赤髪姫と珍獣……
いやw凄腕の護衛と伝説の四龍らイケメンたちとの旅路を描いた、
東洋風ファンタジー物。
姫のプライベートエリア内でのイケメンによる、
際どいがやや決定力不足?な言動やアングルも交えた、
胸キュンポイント多めな、実に少女コミックファンタジーらしい展開。
男である私も、姫様の笑顔や時に鋭い眼光に射殺されそうになるなど、
色々と時めかせて頂きましたw
さらに一方で私は城にもキュンと来ました。
個人的に城は、ある意味、平和ボケして
政治、象徴機能に特化した平城(ひらじろ)より、
本作の緋龍城を始めとした乱世の風雪にも耐え得る山城の方がロマンを感じます。
断崖絶壁の上にそびえる朱塗りの宮殿。いいですね~♪
{netabare} あの麗しの緋龍城奪還のためなら四龍伝説の力を借りても許されるでしょうw{/netabare}
戯言はさておきwこの平地大平原少な目で大軍勢戦がやり辛い国土で、
少数精鋭のゲリラ戦プロットがご都合主義になり過ぎず、
テンポ良く展開しやすい世界観。
そこで高所から隘路に撃ち下ろされる姫の弓矢!……
という様式美は、本作のアニメ化部分では割とイメージ映像だけで終わった印象ですがw
終盤、{netabare} 甲板上から睨視する姫が悪徳領主に向けて撃ち下ろした一矢!{/netabare}
その時……歴史も私のハートも確かに揺れ動きました。
東洋の楽器群と西洋オーケストラの融合を得意とする
梁邦彦さんが作曲したBGMも良かったです。
アニメ版『十二国記』でもそうでしたが、
彼の音楽は東洋風ファンタジーに良くマッチします。
「花とゆめ」のファンタジーと言えば、私の中では未だに『ピグマリオ』なのですが……。
その大きく広げた大風呂敷をきちんと畳む精神が本作の原作者にも継承されていれば、
本作原作もきっと完結までやり切ってくれるはず。
そう私は思うからこそ、このアニメも是非二期があって欲しい……。
個人的には続編アニメが決まったら割と嬉しいシリーズの一つです♪