ばぶえたん さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 1.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ヒロイン麻衣に耐えられれば面白い
ホラーという意味では怖さはあまりないです。
どちらかというとオカルト作品。
アニメとしては「学校の怪談」的な感じで女子中学生が好きそうな内容となっています。
女子漫画のアニメ化なのでこんなものかと思います。
同じ系統の作品なら「心霊探偵八雲」の方が怖いかと。
ただストーリーは悪くないので、音楽や演出次第でもっと深い作品になったのではないかと思います。
もったいない。
最初はいいのですが、麻衣がだんだんうるさく感じるようになってきます。
今まで見てきた中でトップクラスに苦手なキャラです。
わがままで「ダメ」と言われても勝手な行動ばかりして周りの人たちに迷惑をかけ、それでいて謝りもしないで改善もない。
軸がぶれまくってどんとんひとりでギャーギャーわめき散らすキャラになります。
女子漫画が好きな人なら大丈夫かもしれませんが、私は駄目でした。
(女性なのですが全く理解できませんでした)
アニメだからこんなに感じたのかな?
ナルの冷徹な性格と、感情的な麻衣を合わせて事件を見ることができたら、事件を深く見れたかもしれないけれと、そこまでの描写も演出もされていないから浮いてしまったのでしょうか?
それに接する他のキャラも優し過ぎるなぁと。
(優し過ぎるというか甘やかしてる感すら感じます)
多くの方が怖いと言っていたエピソード7も、麻衣のギャーギャーが気になって、結局ストーリーが入ってきませんでした。
他のキャラクターが個性的で面白く、結構好きなだけに、物語が進むにつれて麻衣に掻き乱されていくのが、見ていて辛いです。
後半になればなるほど麻衣の恋愛視点が多くなっていくので、ホラー?となります。
このアニメは何を描きたかったのだろう?
ホラー・ミステリー、オカルト、恋愛、どれかに焦点を絞っていたら、ブレも少なく引き込まれる作品になっていたかもしれません。
流して見る分には面白い作品です。
そういう意味からも「人形の館」がいちばん怖かったかな?