自趣関 さんの感想・評価

5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

見てるとお腹が痛くなる（褒め言葉）

1期の頃からあったキャラクターたちの妙にギスっとした雰囲気にお腹が痛くなるのを感じながら楽しく見ています。

まずキャラクターの性格にこの言い方はあまり好きではないのですが厚みを感じます。
キャラクターたちが様々なことを考えて居ることが見て取れます。
例えばよくないアニメではキャラが怒った、ただそれだけですがユーフォニアムでは怒っているだけではなくその他の感情もゴチャ混ぜになって怒っていることがわかります。

作画は流石の京都アニメーションでとても美しい風景と楽器そしてキャラクターの細かな表情を描写し切っています。

私は音楽はあまり詳しくないのですが劇中の演奏はとても惹きつけられ主人公が練習して上手くなっていることを感じれるのは凄いと思います。

このアニメの特徴としてドラマのような雰囲気を感じます、具体的に説明は難しいのですがおそらく声優さんの演技がそう感じさせている気がします。

{netabare}観終わってたらの追記
2期の最終的な感想としては久美子とアスカ先輩の物語であった用に感じます。
吹奏楽部部での物語は地区大会でベストパフォーマンスを出し演奏をフルでアニメで描写した回までで終了していて
それ以降は他のキャラクターのストーリーもありながらもメインは久美子とアスカ先輩の2人の物語であったと感じました。
1期の頃からどこか影のあったアスカ先輩の感情を表に出さない部分を苦手だと感じていた久美子は同時にアスカ先輩の演奏をとても美しいと感じていました。
そんなアスカ先輩が自分の気持を圧し殺し全国に出ないと決めるのを久美子はやりたいことをやれなくて後悔していた姉と重ねて必死で止めますそんな久美子のことをアスカ先輩は父との繋がりで大切な楽器であるユーフォニアムのような人だと感じていました。
友達でも部活仲間でもアスカ先輩の決意を変えることはできなかったでしょう、だけど特別な人間だと思っていた久美子に本音の感情で引き止められた時アスカ先輩も自分の本音をさらけ出し全国に出ることを決めるのでした。

2人の関係性はとても言葉に言い表せないのですが互いに特別な人間であったと感じていたように思います。部活で出会い少しの間共に練習しただけの関係かもしれませんが互いの人生にとってとても大切な出会いだったのであろうと感じました。{/netabare}

悪い所があったら点数を減らす減点方式で採点したら100点と言えるアニメでしょう！ただ少し百合っぽい描写が多い気がしますが・・・
それでも万人に向けてオススメすることが出来る数少ないアニメだと思います！