アネット・イクヤーク さんの感想・評価
2.7
物語 : 3.0
作画 : 1.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
作画はアレだが話は良い(最終回除く)
ラノベの人気作家3人によるシェアワールドもの企画。謎の宇宙外生命体・アンノウンの襲来で荒廃してしまった日本で、「セカイ」という異能力を持った少年少女たちと、アンノウンとの戦いを描いた物語。
さすがに人気作家の手によるものということで、話も面白いし主要キャラクターも個性的で良かったです。
私は特に、千種明日葉ちゃんが好きでした。気だるい感じとか、ツンデレ?的な感じとか。安済知佳さんの演技もグッド。
ただ、とにかく作画が安定しない。萌え系×アクションという、作画の重要度のきわめて高いジャンルだけに、これは結構な痛手。物語がクライマックスを迎える最後の最後まで改善せず、良いシーンでも余裕で崩れるのでちょっとつらいものがあります(0.5点は、キャラデザが好きな分です)。
物語の方は、1話の感じからすると、予想外にシリアスモードに入るのが早くて驚くけれど、面白かったと思う。特に、最終回直前は最高潮に盛り上がりました。
……が、肝心の最終回が、正直肩透かしな感が強くて……。最終回で重要な役割を果たすサブキャラクターたちの心情描写の積み上げが、ここまであまりなかったこともあって、イマイチ乗れなかったです。
このあたり、3人の作者のシェアワールドということで、主要キャラクターが2人×3組の計6人いるのだけど、それぞれが別個に物語性を持っていることもあって、全体的に中途半端で掘り下げ不足になってしまったように思いました。
どれか1組をメインに据えて、他2組は脇に徹してもらった方が、うまくおさまったのではないかな。