cecil♪ さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
面白いです...でも物足りないと言うより足らない感じです
流れとしては、精霊が存在し神のみがすべてという思想の世界で、科学と呼ばれる人間の知恵を研究する場所で育った主人公イクタ。
幼馴染で軍の名家の末裔であり、敵なしの女剣士ヤトリシノが仕官学校に入ると聞き、国立図書館司書のポストを交換条件にヤトリが名門出として首席合格出来るようサポートするために行動を共にする。
学校へ向かう船旅の途中、船が沈没してしまいなんとか脱出したが、漂流先は敵国のキオカ共和国領内。
さらに偶然一緒になった少女が帝国の第三皇女だった...みたいな感じです。
ストーリーはイオカの采配ぶりを見るだけでも面白いです。
心理戦で圧勝したり、負け濃厚を引き分けに持っていったりとバリエーションも多く入り込んで観てしまいました。
ただ、せっかくの深い世界観にほとんど触れないのは意外だったなあ。
神がすべてという中世ヨーロッパのような世界での科学の位置付けは?
アルデラ教の総本山で国家にまでなっているアルデラ国の詳細は?
ヤトリの剣の大家イグシム家と、仲間であるトルウェイの銃撃の名門レミオン家の関係は?
そしてそもそもタイトルの「ねじ巻き精霊」の意味は?
これらがあいまいな感じになってます。
原作を詳しくは知りませんがきっと触れてると思いますし、イクタの活躍と同じくらい大切なキーワードなのでは?
推測になってしまいますがおそらく「ねじ巻き精霊」と科学との関係は肝と言っていいのでは、と思えてしまいました。
1クールではもの足りないーと思う面白い作品がよくありますよね。
でもこの作品はちょっと感じが違うんだよなあ
内容は間違いなく続きが見たくなります。
でも確かにそうなんですが、話の区切りにこだわりすぎて大事な部分を削りすぎてしまってる気がしちゃうんです。
それでも観て損はない位、面白いんです。
残念すぎて地団駄踏みそうです...原作読みたいと思いますw
最後に、種田さんの1日も早い回復を心から祈ってます。