蒼い✨️ さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
まさに平成初期アニメ。
アニメーション制作:A.P.P.P.
1991年9月に公開された劇場版作品。
【概要】
大友克洋が原作・脚本・メカニックデザイン。
江口寿史がキャラクター原案。
老人介護問題とSFを組み合わせた作品。
看護学生の三橋晴子(19)は、ボランティアで寝たきりの独居老人の高沢(87)を介護していました。
介護職の慢性的人手不足の解消のために最新型介護ロボットの導入に向けて、
ある日、高沢老人がモニターとして選ばれてしまいます。
そのロボットは第6世代コンピューターを採用しているベッド型の全自動式で、
入浴や食事や排泄や娯楽に超多機能の高性能で何不自由無い寝たきりライフを提供してくれるのですが、
世話をされてるはずの老人が身体にたくさんコードをつながれてしまい、
まるで檻に閉じ込められているようで物凄く怪しいのです。
介護ロボットに疑問を抱いていた晴子は高沢老人からのSOSを受けとります。
晴子は看護学校の仲間たちと高沢老人の様子を見に行くのですが、
いろいろありまして事態は大変なことになっていきます。
【感想】
作品の見どころは、ショート・ショートの小説の世界によくある社会問題を皮肉ったブラックユーモア!
そして大友作品にありがちなウニウニと動くメカ作画を楽しむ娯楽作品と言ったところでしょうか?
ストーリーが、どうこう以前にハチャメチャさ加減を楽しんだほうが良いのかもしれません。
思ったのですが、このアニメに出てくる美形キャラって晴子しかいないですねえw
あとは、おっさん、たくさんのジジイ、モブみたいな顔した若者だらけ。
高沢老人は殆どボケてますが、
他の老人たちは加齢で身体が弱っているものの強かでデキる連中揃い。
晴子に協力して頑張る凄腕老人たちを愛でるアニメなのでしょうか?
年寄りや厚生労働省の役人といった中年などのキャラは良かったですが、
若者たちが脳みそスカスカのモブキャラだらけに見えたのが、ちょっと気になったり。
発表年代からして当然なのですが、『YAWARA!』を楽しんでた世代向けのアニメなのかもしれません。
今時のアニメの美形の多さや萌えのテンプレに慣れきってる人たちには、
ちょっと異質なものに感じられるかもしれない?
作品の善し悪しとは別に時代の流れというものを感じられるアニメでした。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。