えたんだーる さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
異世界で並の能力だとゴブリンにも右往左往…。
…といった感じの序盤です。
ライトノベル原作『灰と幻想のグリムガル』のアニメ化で、内容的には1~2巻くらいに相当しますね。原作は9巻(2016年11月現在)まで到達しています。原作はかなり面白いです。
キャラクター・デザインは原作イラストとはだいぶ変更になっています。人によって好みはあると思いますが、私はアニメ版のキャラクター・デザインの方が好きです。
視聴者(あるいは原作なら読者)に対して、主人公のハルヒロをはじめとした面々がどうして異世界「グリムガル」にいるのかは示されません。
本人たちもグリムガル到達前の記憶を概ね失っているため、状況に流されるまま「義勇兵」として人間以外の種族(ゴブリン、オーク、コボルドなど)と戦う羽目になります。
ただ断片的にこちらの世界(?)の記憶的なものがフラッシュバックすることがあって、とにかく元々いた世界から異世界にとばされたらしいという現状認識だけはなんとなく持っています。
ハルヒロたちはパーティーを組んでいますが、その男女比もほぼ均等な感じで明らかにハーレムものとは一線を画したストーリーになっています。
同期の義勇兵にも強い人はいるので何か才能みたいなものはあるんだと思いますが、そこらへんもハッキリとは描かれません。
地味ですけど地に足のついた話というか、ですが登場人物たちは劇中で明らかに成長していきますのでそこが見どころかと思います。
念のために言っておくと、作画は特に終盤ちょいちょいダメな感じです。が、人物の表情とかはちゃんとしていますのであんまり気にはならないかも。