鸐 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
1話がピーク
寿命が尽きたギフティア(AIを搭載したロボット)回収する仕事に従事する新米主人公のツカサが、寿命があと2か月のギフティアの少女アイラを仕事のパートナーとし、次第に思いを寄せていく…という、設定を聞くだけでお涙頂戴系なんだろうとわかるストーリー。
1話はギフティアと、ギフティアと共に生活する人のドラマを丁寧に描いており、ロボットとは言い切れぬ情のつながりを感じて感動しました。
しかし、話数が経ってくると、話の中心はツカサとアイラの関係へシフトしていきます。アイラと恋人関係になり、二人の時間を大切にしていこうと決意するツカサとアイラ、二人の時間はあとわずかしかないということはわかっていますので、まあ応援したい気持ちもなくは無いのですが、二人のSweetな時間が多いのが如何せん飽きます。
他人の手を絡めあうシーンを見ても何も思いませんので…
こういう設定だと、展開が最初から最後までまるわかりと言うのが辛いですよね。何をやってもバッドエンドに向かって二人の関係がイタイタしく感じてしまいます。観たことないけど、「世界の中心で愛を叫ぶ」なんかもそんな感じなのかなと思いました。
個人的には、アイラとはぐれた後のツカサと新しいギフティアの恋をみてみたいと思いました。
最終回は、一応後腐れのない別れみたいになったが、やはりアイラのことが忘れられないツカサはどことなくギフティアとの間に壁を作ってしまう。しかし、そんなことはお構いなしに入り込んでくる新ギフティア。二人の関係は…?
の方が私は断然萌えます
例えばその過程でアイラとの思い出をぽつぽつと回想していくとかなら、アイラとの別れのシーンもうるっときてしまったかもしれません。
決して悪い話ではないのでこのままでも楽しめる方は楽しめるでしょう。しかし、一個人の感想としては、パンチが足りなかったかなと感じました。
作画に関しては目をひくシーンこそないものの安定さを保っています。
キャラデザには、女性社員の制服がセーラーもどきの袖なしなので年齢的に無理がある&学生にしか見えないという残念な点もありますが、アイラちゃんが可愛いから水に流しましょうか
主題歌はOP・EDともに良曲でした。インパクトはありませんが身に染みるメロディで落ち着きます。
このアニメはゆったりとみられるのでとてもいい子守唄になりそうです。