「ギルティクラウン [GUILTY CROWN](TVアニメ動画)」

総合得点
87.4
感想・評価
7210
棚に入れた
30432
ランキング
157
★★★★★ 4.1 (7210)
物語
3.8
作画
4.3
声優
4.0
音楽
4.3
キャラ
3.9

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ネタバレ

むんむん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

友達を武器に戦う。それは僕が裁きし、罪の王冠。

     放送    :2011年10月放送 全22話
     原作    :無し(アニメが原作)
アニメーション制作:プロダクションI.G 6課


★★★★★★★★★レビュー★★★★★★★★★

2011年の秋アニメ。
フジテレビ系列「ノイタミナ」枠で放送されました。

ストーリーは、あにこれのあらすじの通り。

主人公・桜満集が憧れの歌手・楪いのりと出会い、戦いに巻き込まれ、〈王の能力〉を手に入れる。
という、やや厨二病気味な物語です。

ですが、それはそれで面白いというもの。

第1話からとても綺麗な作画と、BGMを含めた素晴らしい音楽で、僕を魅了しました。

この「ギルティクラウン」のストーリーは大まかに3つに分かれました。(ネーミングは自作です。ご了承を)

①集が葬儀社に入り色々な事件に巻き込まれる「葬儀社」編。(1話~12話)
{netabare}
これは、集がいのりと出会い、葬儀社や涯と関わりながらの、集自身の成長を描いています。
様々なミッションを涯から言い渡され、それらをこなしながらも、色々な困難が彼を待ち受けます。
11話で集が友達を連れて葬儀社メンバーを助けにいくシーンが、集の成長をよく表しています。
ここまでの12話は、個人的になかなか面白い作品となりましたが、こんなものでは良いアニメとは言えません。
これからの展開に注目、といったところです。
{/netabare}

②涯との別れの後、集が学園内で奮闘し、王となる「学園」編。(13話~17話)
{netabare}
ヴォイドランク制を取り入れるか迷っている新生徒会長・集は一人の少女の死をきっかけに豹変する・・・
この話が面白いという人が一番多いのではないでしょうか。
ただ単に主人公が特殊能力を使って戦うアニメじゃ、さすがに飽きますしね。
この「学園」編のような、他のアニメでは観られない展開になったら、かなり興味も沸きます。
僕もここらへんが、一番次回が楽しみでした。
{/netabare}

③学園脱出後の、涯との決戦である「最終決戦」編。(18話~22話)
{netabare}
〈王の能力〉といのりを失った集は、再び〈王の能力〉を手に入れ、最後の決戦に立ち向かう・・・
って感じですかね。
あとはもう最終話まで、どう持っていくかでした。
途中、集の父母や茎道 修一郎などの人物の過去を回想し、伏線回収&過去の説明。
まあ、それらはどうでも良いとして、問題は最終回。
「ギルティクラウン」を観終え、このレビューを目にしている、そこのあなた!
あなたは最終回、どうでした?
私は、「悪くもないが素晴らしいわけでもないし、かといって不満なわけでもないし、まあどちらかというと満足かな~」みたいな感想です。
結構良い終わり方だとは思いましたけど、いのりが死んでしまったのは残念です。
いのりが生きて、尚且つ感動すれば、とても良い最終話になったと思うのですが・・・
まあ、感動モノに「死」はつきものですからね~。
100点満点中、80点といったところでしょうか。(最終回)
{/netabare}

余談ですが(いや、余談じゃないですが)、ツグミの戦闘シーン(戦闘援助シーン?)がとても気に入りました。
全身を使ってハッキング&緊急ベイルアウト!!(笑)
いままでに無かった斬新なアイデアだと思いました。

それと最終話での名言
アンドレイ・ローワン大尉がダリル・ヤン少尉に言った一言
{netabare}「生き直せるなら今度はもっと人に優しくしろ、本当はもっといい子だったんだろ、ダリル坊やは」{/netabare}
正直、最終話の中では一番感動しました。
ですが、感動が少ないのは、やっぱりローワン大尉に関するエピソードが一つも無かったからでしょう・・・
ローワン大尉&ヤン少尉だけの話ではないです。
全般的にキャラクターに関するエピソードが少なかったような気がします。
特に葬儀社の大雲やアルゴ、研二や四分儀なんかは、名前も覚える前に最終回となってしまいました。
綾瀬やツグミの話は「学園」編であったので良いとしても、せっかくキャラクター創ったのに雑魚キャラ扱いは酷いです。(特に大雲)
しかし、集が通う学園の生徒達はエピソードがしっかりあったので良かったです。
OVAでもいいから、ローワン大尉&ヤン少尉の話を創ってほしいです。

さてと、このアニメ最大の魅力。OP、ED、挿入歌。

OP「My Dearest」
    「The Everlasting Guilty Crown」
ED「Departures 〜あなたにおくるアイの歌〜」
    「告白」

13話からOP、EDが変わります。
ちょうど「学園」編スタートですね。

「My Dearest」と「告白」がsupercellの曲です。
歌手は15歳らしいのですが・・・歌うまいですね。
両方アップテンポでとても良い曲です。
タイトルの長い2曲がアニメ作中のアーティスト「EGOIST」の曲です。
supercellに劣らないハイレベルの曲です。
一度聞いたら、病み付きになります。

挿入歌は
「エウテルぺ」
「βίος」
「Release My Soul」
など

戦闘シーンや最終話を盛り上げてくれました。
今までBGMを意識していなかった私ですが、このアニメをきっかけにBGMを意識するようになったのは否定できない事実です。

音楽と、もう一つ重要な魅力が。
2010年代に入って、アニメの作画が段々と綺麗に美しくなっていく中、この「ギルティクラウン」もとても素晴らしい作画を披露してくれました。
OP2の映像を観てください。
あれが日本の技術だ! なんて。
ちなみにOP2の映像は二通りありますが、もちろん皆さんご存知ですよね。
私は2番目の方が好きです。

最後に

このアニメ、期待が大きかったのでしょうか、他の方のレビューを見たらあまり良い印象は受けません。
「もっと上手く作れた」「ストーリーが駄目」など手厳しい意見も聞こえます。
でも、私はこのアニメを観るにあたって、難しい世界観や複雑な過去を敢えて追求せず、ボケ~っと観てたら、楽しめました。
アニメに期待してがっかりするより、期待しないで観たら、その分、逆に楽しめるのではないのでしょうか。

以上、長文失礼しました

投稿 : 2012/09/08
閲覧 : 497
サンキュー:

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