タマランチ会長 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あくまでリアルな範囲での学園コメディになってほしかった
オンラインゲームをやったことはないんだけど、前半はゲーム内のキャラが誰がやっているのか分からないゲームの世界を通して、明るい高校生の学園ライフが展開される実に爽やかな感じでした。
後半から、自分たちがゲームだと思っていた世界は実は現実に存在し、そこに入り込んでプレーしていたこと、ゲームの世界が地球を侵略しようとしていたこと、鈴木さんはそれを阻止せんとする組織のエージェントだったことなどが明らかになってきます。ゲームの中の怪物がリアルに現れイツキや先輩を襲うことになるんですが、この辺から「平凡な作品になったな~」と思いはじめました。
異世界の怪物たちが人類を滅ぼしかねない危険なヤツらだということなんですが、戦っているのはゲームの中と同じ舞台なんで、なんかゲームやっているのと同じことやってるって感じで危機感が感じられない。おまけに「先輩、後夜祭はじまっちゃいますよ!」とか、「みんなで学園祭を成功させましょう!」とか、地球規模の危機が迫っている割にスケールの小さいことを真顔で叫びだすんですね。なんでしょうかこの違和感は。(笑)
世界規模の危機が迫っているのなら地方都市一つ消滅させるとかすればもっと緊張感が出たと思うし、学園祭程度の話に合わせるなら先輩が男になっちゃうとかリスクをその程度のことにしちゃえば、作品の世界観を自然にできたと思うんですけどね。
私としては、前半の異世界ダイブものをリアルから逸脱しない範囲でのラブコメで押してほしかったですが、世界規模の大災害みたいな話になってしまったことが実に残念。でも、鈴木さんが可愛かったし、先輩のデレっぷりもいい感じだったので十分楽しめました。まあ、よしとします。