polpol さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「ご都合」までの道程
きっと先が気になる系のアニメだと思って貯め取りしてたのを一気見。
個人的には大正解でした。
一話一話の引きが凄まじい。
一話終わると次の話が凄い気になる展開で、止められない止まらない。
次でとりあえず一回止めよう、と思っても気づいたら最後まで観てた。
お陰で重度の寝不足に陥った。
このお話を簡単に言うと、「死に戻り」というスキルを用いて皆ハッピーエンドのご都合に持っていくストーリー。
主人公が色々と間違えながら正解を探していく展開はとても面白かった。
んだけれど、私の場合、こうも考えてしまうのです。(妄想です)
失敗(死んだ)後の世界はどうなっているの?って。
主人公は戻るからいいですけれど、そのミスった世界で残されたキャラたちの悲しみは何処にいくの?って。
心に残ってるのはラムの悲しみです。たった一人の妹が死んだ世界で、彼女はどうなってしまったのか、大変気になってしまいました。
主人公も色々な死を目の当たりにし、絶望してしまう気持ちはわかります。
精神が段々壊れてしまうのも分かります。
けれど、失敗して死んでしまったキャラクターの周りの人たちは、きっとその世界で生きているのだろうなと考えてしまうのです。
こういうループ系作品を観ると私の場合、大抵その世界に残された人たちの事を妄想してしまうのですね。
なので、わりとこういう話は苦手だったりします。
でも、面白ければ何でもいいとも思ってますので、この作品はわりと好きだったりもします。
最終話のエミリアと主人公のやり取りとか好きですよ。
ただ、今作結構人選ぶかなと。
ますは皆さんが仰ってますが、ホント主人公が辛い。観ていてストレスマッハです。
特に中盤は酷いの一言。心情は理解できるし、この部分が無いと18話以降の輝きが無くなるのも理解できます。
でも、辛い。壊れて自分本位の考えしか出来ず、人の言を全く聞かず空回りしている姿は嫌悪感を通り越して滑稽です。
それだけ追い詰められていたのだろうとは思うけれど、マジ辛かった。
また、グロい。血がぴゅーぴゅー吹き出ちゃいます。個人的には全然問題なかったけれど、演出だけのグロって印象。
それは、キャラにも感じました。ペテルギウス・ロマネコンティなんてその最たる例。
見た目だけ、演出だけの狂気だなって観ていて感じた。
これは原作を読んでいないからそう感じだけかもしれません。
中身が無いと言いますか、狂気って感じじゃなくて、オサレ狂気とでもいいますのでしょうか。
こうすれば狂ってるように見えるでしょ?っていう意図を感じてしまいました。
それに顔芸。某マリク並みの顔芸大会。全力で笑わせにきてるなって思った。
とはいえ、レム関連と18話以降のお話は面白かった。
ここら辺は主人公の頑張る姿に素直に応援しちゃいましたよね。
{netabare}レムの告白から最後まで主人公が自分の行いを省み、ゼロから全てを始める姿は正直カッコ良かった。~ {/netabare}
これは是非2期が観たいアニメの一つです。やってくれないかな。
ちょっと追記
{netabare}18話のレムを振る場面があまり評判がよろしく無いようで。
某有名カルタ漫画のイケメンの言葉を借りると、
「男が選ばれてどうすんだって思う。俺は選んで頑張るんだ」
を体現しており、個人的には非常に好感度が高かった。
独りよがりで、空回りもしてしまうけれど、それでもエミリアの事が大切なんだと思えたので。
普通ならレムに靡いちゃうと思う。
でも、最初っから一途に彼女を想う主人公がわりと好き。
また、空回りの部分は人との繋がりを持っていなかった、引きこもりという特性が活かせていたのかなって感じます。非常に世界が狭い。
それが18話、レムのおかげで少し世界が広がる場面は心に来ましたね。{/netabare}