ガムンダ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
雑だが見所はある
主人公、男子高校生の夏休み。
部活の旧家の縁に連なる女子先輩から「田舎についてきて!」と頼まれる。
その目的はご想像通り。
このテンプレ展開が1点。
統合し、総合化されたインターネットサービスが暴走して色々起こる。
のテンプレ展開がもう1点。
で、親戚一同集まったその旧家がその混乱の戦いの中心になる。
と言う構成です。
脚本が雑です。
ネット暴走の件は20年前なら良いけど流石に陳腐と言うか。
でも演出は良いです。
「プっ」って吹いちゃう様な感じが所どころあって面白かったです。
風景や、親戚の感じや、田舎感が良いです。
サイバースペースの描写はそれとして良いです。
だけどこの対極の両者がお互い脚を引っ張り合って映像美が損なわれている気がします。
クラッキングの犯人は
{netabare} 一族の一人がアメリカで開発した人工知能 {/netabare}だそうです。
実行を指示したのは{netabare}米国防総省{/netabare}だそうです。
この{netabare}「実証試験」{/netabare}が成功すれば{netabare} 人工知能プログラムを高額で買い取ってくれる {/netabare}んだそうですが、ソレハナイ! です。
例えばこういう事です。
{netabare} 誰かが今までに無い小型の核爆弾を自費で開発したとします。
米政府はそれに目をつけ「実証試験がうまく行ったら買い取ったる」と言ってどこかの都市に核爆弾を落とす。
「これは良い物だから買い取るわ」 {/netabare}
あるわけが無いです。
{netabare}
米政府が犯罪行為をする筈が無いとは言いません。
しかし公然とする筈は絶対にありません。
劇中米政府から買取の連絡が開発者に入りますが、現実だったら特務機関のエージェントが偶然の事故死をお届けに来るだけでしょうね。
秘密の犯罪行為に関してお金くれるなんてこと{/netabare}
あるわけが無いです。
それからインターネットと言うのは管理を一手に集中するのではなく、分散する事にその意義があるのではないですか?
この様な危機が起こり得るんですか?
私はそっち方面素人ですが、どうにもリアリティを感じません。
それから敵をやっつけるのに {netabare}花札{/netabare}で勝負しますが、そもそもルールに従って勝負しか出来ないならクラッキングもできないかと。
とまあこんな具合で雑ですが、
あんまりむつかしく考えずサラっと観るのが良いと思います。
1回分の価値はあります。
私は1回で十分でしたけど。