ピピン林檎 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
キャラ設定・能力設定・作品世界の設定が、イマイチ甘い 《異能力バトルもの》
(1) 『コードギアス』の監督を務めた谷口悟朗氏の代表的な監督作品の一つであり、
(3) 『機動戦士ガンダム00』のシリーズ構成・脚本を務めた黒田洋介氏がやはりシリーズ構成・脚本(全話)を務めており、
(2) 『天元突破グレンラガン』とよく似た、熱い男の生きざまを描く熱血バトルもの
・・・という事前評価に少し期待して視聴しましたが、序盤(第6-7話くらい)まで見ての率直な感想として、
<1> これって『ジョジョの奇妙な冒険』ですか?(アルターって幽波紋とどう違うの?)
<2> キャラ設定や能力設定の余り確りしていない異能力バトルもの?
<3> 東京湾に突然隆起?した「特別区」などの作品世界そのものの設定も何だか適当で粗雑
・・・という印象となりました。
そして、その後も終盤までそうした印象は余り変わらず、個人的には余り高評価とはなりませんでした。残念。
※追記
考えてみれば本作って、現代の目で見るとやはりキャラ設定や能力設定や世界観設定の甘さがどうしても目立つ『フルーツバスケット』と同時期(2001年7-12月制作・放送)の作品だったのですね。
そして、上に挙げた『コードギアス』『機動戦士ガンダム00』『天元突破グレンラガン』は全て本作より5年以上後の作品なので、本作の達成をひとつの「肥やし」にして、そうした本当にキャラや能力や世界観の設定が面白いと思える作品が作られるようになった、と考える方が妥当なのかも知れませんね。
そういう意味で、本作を放送当時に直に視聴した方々の感想は、自ずから最近ようやく本作を視聴した私のようなニワカ者の感想とは違うと思いますし、そういうオリジナル放送時の視聴者の《思い出補正》で嵩上げされている分を若干割り引いて、余り期待を高く持たずに視聴を開始すれば、程よく楽しめ作品になるかも知れません。
◆各話タイトル&評価
★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
===================== スクライド (2001年7-12月) ====================
{netabare}第1話 カズマ ★ ※異能力者バトルものと分かる。展開はなかなか派手
第2話 劉鳳 ★
第3話 ホーリー ★ カズマ脱走
第4話 ビッグ・マグナム ☆ あやせ登場
第5話 桐生水守 ★ カナミ発病、水守の看病、橘vs.カズマ
第6話 絶影 ★ 特区撃滅計画、HOLYvs.ネイティブ・アルター
第7話 橘あすか ☆ 橘&カズマの共闘 ※アルター使いの動物ってやっぱりJOJOだな
第8話 最悪の脚本 ★
第9話 シェルブリット ☆ ※脚本適当過ぎて以降シナリオを丁寧に追う動機が消え失せてしまう×
第10話 スーパーピンチ ☆ 水守拘束される ※出来の悪いロボットアニメみたいな展開は×
第11話 アルターズ ★ ロストグラウンド&アルター能力者の説明回
第12話 君島邦彦 ★ カナメ&君島逃走~君島死亡
第13話 ロストグラウンド × ※面白いんだけど、展開が適当すぎる
第14話 無常矜侍 ☆ 8ヶ月後、劉鳳とカナミの再会、無常登場 ※定番の記憶喪失
第15話 はぐれ者 ☆ 格闘興行、水守&橘とカズマの再会
第16話 来夏月爽 ★ 劉鳳の記憶戻る、劉鳳の決断 ※演出が残念な回×
第17話 寺田あやせ ☆ あやせのカズマ襲撃、アルター使いの秘密、本土人の野望、あやせ死亡、無常vs.カズマ
第18話 ストレイト・クーガー ☆ ハンマー襲撃(橘・水守)、劉鳳と水守の再会、クーガーvs.カズマ
第19話 常夏3姉妹 ☆ 来夏月(きげつき)のシェリス襲撃、劉鳳&カズマ共闘
第20話 由詑かなみ ☆ 本土側アルターのかなみ略取
第21話 ホーリーアイ ★ 劉鳳とカズヤの共闘
第22話 マーティン・ジグマール ☆
第23話 シェリス・アジャーニ ★ クーガー喪失、シェリス喪失
第24話 拳 × ※無常の小物ぶりが残念
第25話 ネイティブ ☆
第26話 夢 ☆ ※ OP「Drastic my soul」、ED「旅立ちの鐘が鳴る」{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)11、☆(並回)13、×(疑問回)2 ※個人評価 ☆ 3.5
OP 「Reckless fire」
ED 「Drastic my soul」
====== スクライド オルタレイション (2011年11月、2012年3月) =====
前編 『TAO』(タオ) ※未視聴
後編 『QUAN』(クアン) ※未視聴
前編ED 「Reckless fire 2011」
後編ED 「SPIRITS」