東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
あらゆるものの90%は何だっけ?
とりあえず3話まで観たのでレビューを書きます。
原作はComicREXに連載されていたそうです。(あまり記憶にないけど読み飛ばしたかな?)
{netabare}「通」ぶりたい、「さわ子」みたいなキャラは現実でも結構いて、その態度は見ていて「痛」いですよね。
でも人は誰しも他人に認められたい欲求がありますので、表面的にはさわ子の軽薄キャラに抵抗を抱いても、内心ではを己に置き換えて意外と感情移入できるかもですね。
オタの女子2名(しおり、スミ子)のキャラデザはぱっつん前髪、メガネ、黒髪ロング、お下げ髪と腐女子ファッションのテンプレを踏まえていて、一応作り込みはいいなと感じました。
学校の図書室を舞台に、この、あいたたたっーなナルシスト「さわ子」の態度に、SF文学オタの「しおり」、シャーロックホームズオタの「スミ子」と非オタ系読書家の男子「遠藤」がツッコミを入れるギャクコメディですけど、本に関する内容はソコソコに濃いす。
読書好きの方々にはおそらく楽しめるネタがあると思いますけど、4分前後のショートアニメで設定の紹介はほとんど行われませんから、事前知識が乏しいとボケもツッコミも面白くないかもです。
この作品は今後も数話まとめて観ることになりそうですので、突っ込もうと思えばかなりの長文になるかな?やっぱやめておこう。
内容で気になったところを一点摘むと「原著」と「翻訳」に対する注意をさりげなく伝えていたことですね。
「翻訳図書」は「翻訳者」の主観というものはどうしても排除できませんので「原著」の内容と変化してしまう場合が多々あります。
個人的な経験では高校時代に図書室で本の題名に釣られ読んだ『夢判断』(ジークムント・フロイト著 高橋義訳 新潮文庫)で初めて翻訳問題というか翻訳表現の難しさを知りましたね。
ま、ユングの悪筆に比べフロイトは文才がありましたので彼の文章は比較的分かり易い方だと言われてはいますけど、原著の内容自体が難解な専門書ですので精神医学の知識なくして訳された方の御苦労はお察ししますが、一般向けの新潮文庫で和訳された文章もまた難解で当時の私にはとても理解ができませんでした。
高校時代に後に出版された中央公論新社版で読んでいたらと思うと・・翻訳の重要性を感じたエピソードです。
海外原著の本を読むときは「翻訳者」の素性も考慮して読むか、数種類の翻訳がある場合は比較読みをするのもいいかもしれません。
勿論、原文を読むのにこしたことはありません。{/netabare}
本作品でさして考察を深めるつもりはありませんので、今後のレビューは放送終了後にまとめて書くことにします。