ノリノリメガネ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
黒の組織を絡めたド派手なダークアクション
記念すべきシリーズ20作目。
今回は黒の組織を絡めたダークな雰囲気のアクション回。
黒の組織が内部に潜入しているスパイを洗い出し、一人ずつ消していくという組織内の粛清を主軸に描く。
{netabare}
ここで気になるのは、黒の組織は謎の組織のはずなのにスパイされすぎじゃないかということ。こんなに入り込まれてたら情報だだ漏れなんじゃ…。
全編にわたるアクションはシリーズNo.1。特に冒頭の格闘シーンやチェイスシーンにはかなり白熱した。
好きなシーンは、序盤水族館で目を離した隙にゲンタたちが観覧車に乗っちゃったシーンで、のんきに鳩と戯れている博士に対して、コナンが「何やってんだ博士は!?」って結構本気で怒ってたのがめちゃくちゃおもしろかった。コナンシリーズで一番の笑いどころだったと思う。博士はホント最近ゆるキャラ化してきてるなぁ(笑)。
全体的にド派手なのだが、ツッコミ所も多い。
なんで危機的状況なのに公安の褐色にーちゃんはFBIの赤井さんとバトル申し込んでんのか、と。バカなのかな?結局コナンに仲裁される始末だし。こんなに喧嘩っ早いやつなのによくスパイなんか務まるなーと。なんかガッカリした。
また、「漆黒の追跡者」のときも感じたのだけど、機関銃付きの戦闘機なんて現代日本でどうやって仕入れてんのか、と。最後はやりすぎ。あんなに派手にテロ行為しといて捕まえられないとしたらみんな無能だと思う。
「異次元の狙撃手」から毎回花火シュートが役立っているのがいいね。サスペンダーがかつてない程の伸縮を見せるとこに「がんばれ」と応援したくなった。
キュラソーの生き様が切なかった。赤井さんは今作もかっこいい。
何度も言うがアクションはかなりすごい。
ただし、ストーリー的にはどうだろうか。今回はあくまでも黒の組織と公安・FBIの戦いであって、物語に対してのコナンの存在感は薄い作品だったと思う。コナンが勝手に横から首を突っ込んだような形だった。アクション回でミステリー要素もないので、事件を解決することもないし。恋愛要素もない。
とにかくアクションを楽しみたいって人には良いかもね。
{/netabare}