かしろん さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 2.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
勢い任せで突っ走られた
-見終えて修正-
立花響はライブ会場で入場待ちの列に並んでいた。
親友の小日向未来にツインボーカルユニット「ツヴァイウィング」のライブに誘われたからだ。
ところが、誘った本人、未来が来れないらしい。
「私、呪われてるかも・・・」
いつもの口癖をつぶやく。
もうすぐ、ライブが始まる・・・彼女の運命を大きく変えるその時が・・・
水樹奈々の楽曲で知られる上松範康が原作。
水樹奈々と高山みなみがダブルヒロインとしてデュエットするということで注目された。
マクロスシリーズを手がけるサテライトが制作協力。
そのアニメにかける期待をハードルと表現される。
作品によって、ハードルを綺麗に越えて行ったり、つまずきながらも走って行ったり、むしろハードルをぶち壊して行ったりするわけだ。
まどかなんかは、後半になるにつれハードルがどんどん高くなっていったにもかかわらずそれをラクラクに飛び越えていったシナリオが非常に面白かった。
で、この作品は1話を見て、
「あぁ、勢いだけだな。中身を期待しちゃいけないな」
とハードルを下げたお陰で勢い任せで突っ走られた感じがする。
物語:水樹高山のダブルヒロイン、と思わせておいて高山1話退場。実は悠木がメインでした。と意外なスタートをするのだが、高山キャラに思い入れもないまま死なれるのでポカンとするばかり。結局、最後までその死をシナリオとして巧く生かせなかった。絶唱しても死なんしね。
というわけで、突っ込みどころ満載なシナリオ、外し気味なカットインなどの演出、根本的に何故戦闘中に歌う必要があるのか、等々全体的に見て粗い。
政府が、米国が、大臣暗殺、などのキーワードを入れて「ほらほら陰謀めいてるよ、格好良いだろう」的な事もやってるが、尽くにスベリ気味。
最終的に月が割れたり、割れた月の塊を地球から引っ張って落とそうとしてみたりとハチャメチャ。
振り返ると、よくこれを全話見たなぁ、と思える。
作画:パースが根本的なところで狂っていたりするので評価に値するものでは無いが、キャラはそう崩れもせず、戦闘シーンもまぁまぁ動いていた。
1話のライブは必見。アイマスもゲームに準じた動きでよく動かしたライブだったが、モーションキャプチャを利用した現実的なライブでの動きという感じ。
声優:これに関しては悠木碧の声は裏目に出たとしか思えない。
音楽:OP、ED、劇中曲とElements Garden一色。良い曲が多いが、アニメを支える屋台骨、というよりこっちが中心。
悠木碧のキャラ声歌は戦闘に合わない。
キャラ:物語がメチャクチャなのでキャラの行動もメチャクチャ。