runa21 さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

わかる・・・いろいろと・・・

勤めていた会社で
理不尽な目にあい、
停滞してしまった主人公のもとに
人生やり直しのチャンスが舞い込んできた。

社会復帰プログラムで
薬で見た目だけ若返り、高校生活を送るというものだった。



という感じの内容で、
人生やり直しというと、タイムトラベル的なものかな？
と思っていたのですが、
「体は子ども、頭脳は大人」
な誰かさんのような感じになっていました。




なんで社会復帰の一環で、学校生活が選ばれたのか、
なんとなくわかる気がするんですよね。


学校って、社会の縮図な感じしませんか？


足を引っ張り合ったり、
裏で悪口を言ったり言われたり、
リーダータイプの人がいたり、
人と群れるのが嫌いな人がいたり、
成績がいい人もいれば、悪い人もいたり・・・


大人になっちゃうと、
ある意味逃げ場があるんですが、
学生って、どんなに苦手な人がいても
クラスが一緒だったら
一年間どうしても
一緒に過ごさなければならなくなってしまったり、
逃げ場がないですよね。


そんな学校という社会の縮図の中に、
一度社会で停滞してしまった人を放り込んで、
その中で過ごさせることで、
社会復帰する前のリハビリをしているのかな？
とかってに思いました。



主人公の海崎さんは
高校生活初日からいろいろとやらかしてしまい、
ある意味それでみんなに受け入れられていきます。


そこも何となくわかるんですよね～


自分も高校入ってすぐの体育の授業で、
なぜか馬跳びをしなければならなくなって、

入学したばかりで、
名前もよくわからないクラスの人の
負担になったらやだな、と
結構ガチでジャンプしたんです。


そうしたら思ったより飛びすぎちゃって、


・・・あれ？クラスメイトの背中がない・・・
（飛びすぎちゃって手をつかなくても飛び越えていた）

でも、手はクラスメイトの背中を探り続けていくうちに
顔面着地して・・・



鼻血どば～～～

と出したことがありましたね～～～。



ただ、そんなおバカなことをしでかしてから、
なぜか、クラスのあらゆる人から
気軽に話しかけてもらえるようになりました（笑）


高校入学したばっかりの体育の授業でやらかしたことが
意外と人間関係を良好にしたみたいです。


こんなありえないほどの
恥ずかしい記憶をこんなところで
笑い話として語れるのは、

恐らくあれがきっかけで、
みんなが受け入れてくれたという
確かなものがあったからでしょうね。
不本意ながら・・・。


自分にとっては
とんでもないトラウマかもしれないんですが、
「あれがあったからこそ今がある！！」
とプラスにつなげていくことができるかどうかが
一番重要なんじゃないかと・・・。



海崎さんも、
いろいろと初日からやらかしてしまうんですが、
それ故にいろんな人から注目されたり、
気が付いたら、彼の周りには人が集まっているような、
そんな人になっているんですよね。

人づきあいが苦手な女の子でさえ、
彼には気を許しているんです。


やらかしてしまう事、失敗することは
人づきあいにおいては、
決してマイナスではないんです。


彼の本当のトラウマは
笑い話になるようなそんなことではないけれども、
あの出来事があったから、今こうできている
と、このリライフを通して感じることができたらいいですね。


人生をやり直すという
フレーズが何度も出てくるので、
そこに注目されがちかもしれないけれども、


むしろ、
失敗することは悪くはない。
その後どのように行動するかが大切なんだ。
がテーマのように感じる。


だからこその
「無かった」ことにするタイムトラベルではなく
「やり直し」のリライフなのかな？
と思った。