七色折り紙 さんの感想・評価
3.9
物語 : 2.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
記憶喪失前後の人間関係で揺れる恋愛もの
○内容
橋の上での交通事故で端から落ちてそれ以前の記憶を失った多田 万里は何とか大学に進学しそこで柳澤光央とストーカーのごとく光央を追い回す加賀香子と出会い、友達付き合いから徐々に万里は香子に魅かれていき付き合うことになる。
しかし高校時代好きだった女性、林田奈々も同じ大学に居て出会ってしまうことで過去と現在の人間関係の中で万里は揺れ動くことになる。
▼序盤
柳澤光央と彼を追い回す加賀香子との出会いから、付き合うきっかけとなる宗教への勧誘事件と光央が香子へはっきりと拒絶の意思を口にしてフラれ、大学でも浮いていた香子に話しかけてくれる数少ない人物の万里と仲良くなっていく様が描かれている。
▼中盤
香子と付き合いだした万里だが、失った記憶と共に過去に好きだった林田奈々の気持ちも忘れていたが、大学で出会い、同じ部活に入ることで徐々に林田奈々に特別な感情を抱くようになり、香子と奈々という過去と現在の二人の女性関係で悩んでいく。
▼終盤
記憶が戻りかけ大学生活をしていた時の自分が消えて記憶が消える前の高校生の万里が戻ってきそうになり不安定な状態になる。
それに合わせて香子と万里の仲もすれ違っていきついに別れてしまう。
○感想
・こってりとした恋愛もので恋愛ものが好きな人は楽しめると思います。
キャラクターのビジュアルも可愛くて目でも楽しめた。
・ただ、感情の移り変わりが急すぎて登場人物全員が何だか思春期の情緒不安定な人間みたいに見えて大学の話というよりは中学~高校生くらいの子達の話って感じがするくらい幼く感じられた。
・万里の失われた記憶の部分の表現が生霊?みたいなので表現されているが物語の解決部分がその超常現象でごまかされていて納得できない感じになっているのでむしろこの表現はいらなかったように感じられた。
あと主人公が何かを迫られて動き出すまでに話の話数が半分くらい終わっていた気がして動き出すまでが長いなと感じられた。