umiumi さんの感想・評価
3.7
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
また最後まで見てから、視聴中断しなくてよかったーと思う作品
前回の問題点を反省してより完成度の高い作品に仕上げたなといった印象です。
とは言っても相変わらずギャグやバトルは面白くないし、会話も寒いのですが。
すごくよかったと思う変更は主人公を新キャラクターに移したことです。
新しい主人公の視点から見た前作で超人っぷりを発揮してしまった前主人公は
信頼の置けるリーダーなのですがどこか異質ですごく視聴者に近いと感じさせます。
こういった視点を用意するのは親切で面白いですね。
今回も最終話付近から一気にカタルシスが開放されます。
正直カッツェの使い方が鮮やかすぎて度肝を抜かれました。
そういえばいたなお前!みたいな。
あとコンセプトも前回から発展しより面白いです。
そしてそのコンセプトの中心にはじめちゃんがいるのが非常に面白いです。
ヒーローのあり方、大衆の意思、個人のあり方などが
すごく色んな視点から纏められていて、皮肉的に、好意的に、現実的に
すごく理にかなっていて哀愁や希望など様々に入り乱れた感情を起こさせる
テーマだったと言えます。前作と比べて、気持ちのいい進化の仕方をしましたね。
相変わらずデザインはオタク層向けなのにあざとさは感じさせないので
ウケてないですね。2011年くらいに生まれてたら名作扱いされた可能性は高いです。
やはり既存の尺度では測り辛い面白さを持ち合わせているので点数は低いですが、
これもまたお気に入りの一つです。