ハウリングインセクト さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
心にずっしり突き刺さる作品!!
石田将也のクラスに6年生時に転入してきた西宮硝子、そんな彼女は耳が聞こえなかった。うまく意思疎通できないことでクラスメンバーと不和になる硝子、将也もそんな硝子をいじめる一人だったがある日補聴器を壊したことでさらし者にされた。結果補聴器の代金を母美也子が弁償、硝子が転校した後はいじめを受ける羽目に中学でもいじめの影響から友達もできず、高校進学後は母が立て替えてくれたお金を稼ぎ、罪の意識から自殺未遂も行うものの母に叱られ、生きていくことをあきらめなかった。高校3年生になり硝子と特別支援学校で再会、小学校時代最後まで自分を見捨てなかった硝子に謝罪と感謝から小学校のとき自分が壊してしまった彼女の関係を取り戻そうと小学校時代の友人佐原みよこと引き合わせたり、自分の友人永束友宏と会わせたり献身的に尽くす。しかし、植野直花と再会してから歯車はまた違った方向に動き出す。遊園地に遊びに行った将也たちだが、硝子と直花は観覧車で言い合いを起こし、その中で自分が過去にしたことから幸せになる資格はないのではと疑心に駆られ、友達と喧嘩別れした状態で夏休みを迎える。花火を硝子達の家族と見に行った際、硝子は一人家に戻る。後からカメラを取りに硝子の家を訪ねた将也はそこで飛び降りようとしている硝子を発見、救い上げることには成功したものの勢い余って自らが落ちてしまい重傷を負うことになる。硝子も将也の小学校の関係を壊してしまったことに責任を感じ自殺をしようとしたものの、それにより将也がケガをしたことにショックと自責の念を覚える。直花とぶつかったりしたけれども将也の意識が戻ったとき関係を元に戻そうと尽力する。そして二人で過ごした橋の上で将也は過去のことを謝罪、硝子も将也と向き合えるようになった。退院後文化祭に出てみんなに謝罪しようとする将也だが、ずっと人の声に耳をふさいだ状態でやってきた彼は自分から最後の一歩が踏み出せない。逆に永束達のほうから歩み寄り互いに仲直りすることになる。そして文化祭を友達と回るうちに避けていた人の顔や声をしっかり目に焼き付けることができるようになった。
主人公が始めは性格が良く見えず、いじめといった暗い話も多いためその分、幸せなシーンや感情をぶつけ合うシーンは心にガツンと来ます。
何回も見るといったことは衝撃があって難しいですが、人の心に灯をともすそんな映画だと思います。