プラ さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 2.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
考察素材が豊富!!
「「君の…名前は!!」」
最後、このセリフで映画が終わるのは非常に良いですね。好きです。
内容について考察の余地がある部分があり過ぎると思いますけど、その割にはうまくまとめられてると思います、拍手。
また、個人的にタイムスリップ系の作品はとても好きなので、映画館に観に行って良かったと思いました。
タイムスリップ系の作品でよく見るのは時間空間の垂直or平行移動なんだけど、それらとは違って”時空を斜めに移動”しているのが非常におもろいと思った。
考察ポイントとしては、
・三葉には誰かと入れ替わるべき充分な理由「隕石衝突により街も人間も全滅するのを避ける」があるけど、瀧には入れ替わる理由がない(劇場版では描かれていない)
・三葉は能力者なのか
・瀧と三葉はなぜ恋に落ちたのか、三葉は例のシーンで「すきだ」と書き返そうとしたのか
ここらへん気になるので、もう一回映画観るか、原作あるなら読もうかと思います。
(以下メモ)
瀧
都内に通うごく普通の高校生。デザイン科か?
三葉
飛騨の山奥の神社の女神?土地に古くから伝わる神社の娘。家族関係で若干もつれがある。母・二葉を病気で亡くしたあと、婿養子は神社を出て行き町長になったらしい。
東京に住むイケメンに生まれ変わりたいらしい。
魂の半分を分けるという「口噛み酒」。
組紐「結び」。
「お前は誰だ?」
ある日突然、二人は「夢」を通じて入れ替わりができるようになる。週に2.3回ペースで起きてから寝るまで入れ替わるらしいが、自分たちの意思で入れ替わることはできないらしい。最初は好き放題、男女の入れ替わりを楽しんでいたようだが、そのうち二人は互いのスマホにルールを記し、その日何があったか日記を書き残す。ノートやスマホでコミュニケーションを取る関係であって、それ以上でもそれ以下でもない(はず)。
ある日の朝、瀧と三葉は何を思ったのか涙が流れて止まらなくなる…ここからが物語のはじまり。
三葉が勝手に設定した好きな(好きだった?)先輩とのデートで写真展に行った時、飛騨の写真が目に留まる。それは見覚えのある風景だった。そして、その日を境に三葉と入れ替わることはなかった……
瀧は突然思い立ち、山と湖の綺麗な風景を記憶を頼りに描き、三葉に逢いに飛騨へ旅立つ。いろいろな場所を巡ったが、手がかりを得られずに帰ろうとした矢先、自分の目的地が「糸守」だと知る。しかし、教えてくれた人の話では、もうその町は存在しないという……3年前の隕石衝突により町が消えたからだ。そして、同時に三葉がもうこの世にいないことを悟る。
三葉の手がかりを探していたが、だんだんと三葉の記憶が薄れていく…君の名前は。
かすかに残る記憶を頼りに、瀧は土地神様の居場所「あの世」を探り当てる。祠(ほこら)の奥で、瀧は口噛み酒を口にする。その瞬間……三葉の記憶が蘇える。そして、答えに辿り着く。隕石が割れるという不測の事態がおこり、三葉の神社に直撃し人間と建物もろとも呑み込んでしまうのだった。
一方の三葉は、涙が止まらなかったあの日、東京に行かなければならない思いに駆られたのか、瀧を探しに逢いに行く。東京を巡り巡って、瀧に逢うことに成功する。しかし、それは瀧の時間軸では3年前であり、瀧は三葉のことがわからない。三葉は、瀧に自分の名前を告げ、髪を束ねていた組紐を渡す…それは時の流れを越えて二人を"結び"つける。
三葉の魂の半分である口噛み酒を飲んだ瀧は三葉との入れ替わりに成功する。そして、入れ替わったのは隕石が衝突する朝であった……三葉に入れ替わった瀧は、隕石衝突による被害から町民を救うため、仲間とともに動き出す。
ただ、そううまくいくはずもない。隕石が衝突するから逃げてと言っても信じる人などおらず、なにより父である町長を説得することもできなかった。父は、あの家系の女は妄言癖があるのだと言い突き放す。途方にくれようとしていたところ、(ここ忘れた………)、土地神様がいるところへ向かう。三葉が瀧の名前を叫ぶと、瀧は気づき三葉の名前を呼び返す。お互いの存在は見えないが、声を頼りに近づき、ついに辿り着く。次の瞬間、二人は互いの身体に戻り、ついに時を越えて邂逅する。瀧は三葉とちょっとだけ言葉を交わし合ったあと、三葉やるべき事をやりに行くように伝える。そして、瀧はもう二度と互いの名前を忘れないようにと互いの手に互いの名前を書こうと提案する。しかし、瀧が三葉の手に文字を書き、三葉が瀧の手に書き返そうとした瞬間、再び互いは見えなくなってしまうのであった…
隕石衝突まであと少し、三葉は計画を実行する。町の変電所を爆破させ停電を起こさせ、防災無線をジャックし町民を隕石衝突の被害の及ばない高校の校庭へ避難させるように勧告する。しかし、避難誘導に応じる者もいなければ、役場もとりあえず家で待機するようにと伝える次第。三葉は町長を説得するために役場へ向かうが、その途中、瀧の名前を忘れる。名前を思い出そうと、その男の子が手に書いてある文字を見ると……「すきだ」の3文字が。止まっているわけもいかない三葉、隕石衝突を教えてくれたある男の子を想いつつ役場へ必死に向かう。父と対面した三葉、果たして町長を説得し町民を守ることはできたのか……
一方、瀧は隕石によってできたクレーターが静かに水を湛える風景を目の前にするも、自分は何をしにここに来たんだろうとつぶやく。もはや、三葉の名前は忘れ、自分と入れ替わった女の子がいたことすら覚えていない。ただただ、手のひらにサインペンで書かれた一本の線を見つめるだけであった……
隕石衝突から8年後、糸守町の住人たちはあの大災害を乗り越えて東京でそれぞれ暮らしているようである。一方、瀧は飛騨のあの風景・隕石衝突によって消滅した町の姿ににいまでも執着していた。しかし、その執着が何に起因しているのかわからない。ただ、瀧は糸守町の人たちのサインに気づき始めているようであった。
瀧は一度"ある女性"とすれ違う。すれ違ったあと立ち止まるも振り返ることはなかった。ただ、その時ある女性も立ち止まるのであった。
別のある日、通勤電車の窓側に乗った瀧は衝撃の光景を目にする。窓からのぞく並走する電車に"あの女性"の姿が。彼女も瀧に気づいたようで、二人は電車を飛び降り互いに探し合う。
そして、ついに大人になった二人は階段坂で再び出逢う。瀧は階段を上がり、三葉は階段を下る。一回はすれ違うも、二人は振り返り言葉を交わす…「君の、名前は。」
○疑問点
・入れ替わった時の記憶はあるのか?(瀧が三葉の身体にいる時に起こったことを、瀧は自身に戻っても記憶しているのか)
・なぜ、瀧は「すきだ」と三葉の手に書いたのか?
○忘れた点、わからない点
・なぜ、瀧が三葉と入れ替わる人間に選ばれたのか。入れ替わりたい明確な理由はあったのか
・町長の説得に失敗した瀧が、土地神様のところへ行くに至った出来事・理由
・1000年以上続く因果、土地神様の成り立ち、「あの世」と呼ばれる空間
○考察点
・三葉は瀧の手のひらに何を書こうとしたか。
・入れ替わりは三葉の積極的願望に依るもの?三葉は能力者だった?