岬ヶ丘 さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
もう一度彼らの音楽を
「カウボーイビバップ」が映画になっていると知ったとき、まず頭に浮かんだのがスパイクいないじゃん!という素朴な疑問だった。が、どうやら最終回前の時間軸での物語と知って、少し安心。その一方で、その後の結末を知る視聴者としては、スパイクたちの姿を見ると嬉しくも切なく、複雑な気持ちになった。
さて物語の方はというと、物語の核となる「バイオテロ」が目に見えない脅威だという設定は面白いが、劇場版として扱う題材としては少々地味だったか。尺も2時間越えと長い。90分くらいでまとめると全体的に物語が締まったのではないかと思う。本作ではスパイクとテロリストとの関係に重きが置かれており、シリーズ最終回での展開を匂わせる描写もあった。対立図としては面白かったが、もう少し他のメンバーの活躍も見てみたかった、という気持ちもある。
全体的に画の綺麗さ、アクションの演出、音楽など劇場版クオリティーであることは間違いない。シリーズに引き続き、やはり音楽がいい仕事をしている。本作と音楽は切っても切れない関係にあるといっても、過言ではないだろう。