ようす さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「今しかできないことをしよう。野球チームを作る。チーム名は…“リトルバスターズ”だ!」
泣ける感動作として名高いものが多いkey作品。
今回は“野球”と“友情”がテーマのようです。
(といってもガチで野球をやるわけではないですが。笑)
これまでにもkey作品を何作か観てきましたが、
それらと比べると、key色がそれほど濃くないように思います。
ただ、この作品の本当の世界観は2期で描かれるようなので、
1期の段階では、としか言えませんが。
全26話です。
● ストーリー
幼い頃からいたずらや冒険に明け暮れていた幼馴染4人。
直江理樹(なおえ りき)は、
「昔のようにみんなで何かをしたい。」と3人に持ち掛ける。
リーダー的存在である棗恭介(なつめ きょうすけ)は
その言葉を受け、野球チーム「リトルバスターズ」を作ることを決める。
そして仲間集めが始まった。
野球チームを作ろう!ということなので、
メインのキャラは9人。
26話の中で数話ずつ、
中心となる女の子が変わる構成です。
普段はにぎやかな声が絶えないリトルバスターズ。
ひとたび仲間に辛い出来事が起こると、
みんなが同じように悩み、寄り添う。
・野球の練習や日常のにぎやかで楽しいお話
・メンバーに起こるやるせない出来事
・全てクリアすれば「世界の秘密」を教えてくれるという、
誰かからのミッション
など、物語の内容はいろいろです。
にぎやかで楽しそうな雰囲気もありながら、
影がある。世界の不思議がある。幻想的である。
そして女の子が妙にふわふわな天然ちゃんでありますww
key作品はただの世界を描かない。
どこか幻想的な世界の姿を描く。
この作品の世界にも何か秘密が?と、
ミッションが与えられるたびにドキドキしました。
key作品=泣ける、というイメージが強かったですが、
今回はその要素は弱め。
その代わり、常に仲間が寄り添うような
“友情”がとても強調されていました。
悲しいことも辛いことも、
仲間が傍にいるから大丈夫だよ!な感じですね。
よくあるテーマだし、
描き方によっては鼻で笑いたくなることもある危ういテーマ。
純粋に感動して涙…(´;ω;`)というエピソードもあれば、
(私は小毬ちゃんの話が1番印象に残っている)
それほどでもないエピソードもあったり^^;
決してつまらなくはなかったですが、
「なぜ最初からそうしなかった?」という穴が見えたり、
予想通りの展開だったりと、
あまり感情移入できませんでした^^;
その分「世界の秘密」とやらに期待していたのですが、
物語全体の大きな山場もなく。
楽しく野球をして終わってしまった印象です。
みんなが楽しそうなのは悪いことではないですが、
この作品の場合、それで終わるとどうしても物足りなさを感じてしまう。
2期があるので、その展開は2期に期待しようかな。
というわけで、この作品の評価は2期まで保留です。
● キャラクター
メインのキャラが9人というのは多い感じがしますが、
どの子も個性があって楽しい♪
そして嫌な子が1人もいないというのがいいですね。
みんなが1人のために寄り添う、いい子たちばかりです。
私の1番のお気に入りは、
人見知りな恭介の妹・鈴(りん)です♪
猫と遊ぶ姿がいつ見ても可愛い(*´ω`)
理樹も可愛くて…女の子にいじられ、さらには女装が似合うとか、
どんだけ萌えさせるんですか(*´Д`)
そして誰よりも優しい。
私には理樹のように人の心や傷に寄り添えないよ。
cv.堀江由衣さんの声がまたいい!
堀江さんの少年役の声好きなのです。
理樹の語りが自然と入ってくる心地よさはよかった(*´ω`)
● 音楽
【 OP「Little Busters! ~TV animation ver.~」/ Rita 】
初めは特別印象に残る曲ではなかったですが、
keyらしい曲で、いい感じです♪
「ひとりが辛いからふたつの手をつないだ
ふたりじゃ寂しいから輪になって手をつないだ」
この歌詞が好き♪
サビのリズムも好きだなあ^^
【 ED「Alicemagic」/ Rita 】
ノリの良いテンポが心地いい♪
OPも好きだけど、個人的にはEDの方が好みかな^^
● まとめ
物語全体の大きなテーマ“友情”は十分に描かれていました。
リトルバスターズで過ごす毎日は楽しそうだけれど、
クサい青春と紙一重かも。笑
しかし、一緒にいると楽しくて居心地のいい仲間に出会えたなら、
それはとても幸せなことですね。一生の宝物。
優しさと思いやりに溢れたメンバーが作る青春の笑顔。
それを観ていて心地いいと感じられたなら、
きっとこの作品のことを嫌いにはならないでしょう。
2期に期待したいです^^