Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
静岡県沼津市からラブライブへ…「輝きたいから」
この作品は、「ラブライブ!」の後継作品になっています。登場人物も舞台設定も「ラブライブ!」とは異なりますが、スクールアイドルグループ「μ's」が前作でどんな事をしてきたかを知っているのと知らないのでは、作品から受ける印象に雲泥の差があると思うので、極力前作と劇場版を先行して視聴する事をお勧めします。
静岡県沼津市にある「浦の星女学院」は全校生徒が100人に満たないほどの小さな学校です。
それでもここの学校に通う生徒はこの学院が大好き…
そんな中、この物語の主人公でμ'sのファンでもある高海 千歌は、μ'sみたいに自分たちも輝けば、大好きな学校の魅力を伝えられるかも…と思い、スクールアイドルを結成しようと立ち上がるところから物語は始まります。
正直、中盤までこの作品の評価は微妙でした。なぜならどう見てもμ'sの2番煎じですし、どこにメッセージ性を持ってくるかが分からないのと、キャラ設定も過去作と被っているのは否めません。
これまで前作の「ラブライブ!」然り…「アイマス」や「WUG」なとアイドルアニメは乱世に突入しているというのに…と思いながら視聴していました。
まぁ、花丸ちゃんの「オラ」と「ずら」はある意味新鮮でしたけれど…
前作におけるμ'sとA-RISEのラストバトル…劇場版におけるラストライブはどちらも圧巻でしたが、この作品では伝説と化していました。
そりゃ、あれだけの事を成し遂げたのですから伝説になるのも理解できます。
だから全国津々浦々で誕生するスクールアイドルの目標はラブライブへの出場であり、またその礎を築いてきたμ'sという明確な図式が成立しています。
学校の宣伝方法はスクールアイドル以外の方法だって幾らでもありますし、スクールアイドルのみんながμ'sやA-RISEを目標にしているラブライブって、あまりにも多様性が少なすぎです。
…と思っていたのですが、静岡の小さな学校と東京の音ノ木坂学院とは地の利が全く異なる事…自分たちが何を伝えたいのか…自分たちの目標は何なのか…
これまでμ's一辺倒だった活動から視点を移してからは俄然面白くなりました。
だってそこには2番煎じなんて言わせない…そんな明確なこの作品のメッセージがありましたし、何よりメンバー全員の輝きが強まりましたから…
前作を大切にしつつ、自分たちの本来やるべき事を見据えた勇姿は眩しかったと思います。
私は「ラブライブ!」では小鳥ちゃん推しなのですが、この作品でも小鳥ちゃんと同じ立ち位置である「ヨーソロー曜ちゃん」が一番気になる存在でした。
髪の毛の長さは違うんですが、色は小鳥ちゃんと一緒なんですよね…
次点は「ずら丸ちゃん」といったところです。最初は違和感しかありませんでしたが、慣れると違和感は感じなくなり、中盤以降では軽い中毒性すら感じていました。
「ずら」は静岡の方言なんだそうです(wikiより)。とても珍しい方言だと思います。
語尾に「ずら」を付ける人って、私は「ドカベン」の殿馬 一人くらいしか知りません。
もしや殿馬も静岡県出身なのでは…と思って調べてみたら、出身は神奈川県横浜市…思いっきりシティボーイでした^^;
オープニングテーマは、「青空Jumping Heart」
エンディングテーマは、「ユメ語るよりユメ歌おう」
オープニングのノリの良さ…エンディグからも前作を彷彿させてくれる曲でした。
オープニングはカラオケでチャレンジ済です。
1クール13話の作品でした。彼女たちの目標はともかく、次にも十分繋がる終わり方だったと思います。
続編は円盤の売り上げ次第…という事になるのでしょうか。
前作よりカメラワークやキャラの動きなど作画面はさらに進歩していました。
きっと経験を積み重ねていく事で更なる向上が期待できるのでは…と思っています。
続編が放送されるなら絶対視聴したいと思います。